クセ毛を理解する①【クセ毛の種類と原因】

理論

こんにちは。ヨシダです。

美容師としてのサロンワーク経験を活かし、現在は「ダメージケア」に特化した情報を通じて、美容師さんや美容ディーラーさんのサポートをする仕事をしています。

難しそうだからと敬遠されがちな毛髪や薬剤のお話しですが、できるだけ簡単にわかりやすく、でも大事なことはしっかりと書いていこうと思います。

今回から、縮毛矯正に関する内容を書いていきます。

縮毛矯正の提案も多種多様ですよね。

ツヤを重視したり、自然な仕上がりを意識したり、酸性矯正だったり。

でも「髪をストレートに仕上げて扱いやすくする」といった目的(ゴール)は同じなのではないでしょうか。

その中で、自分の考え方にあった施術、優先したい風合いを表現できる施術でアプローチしていけば良いと思います。

縮毛矯正は様々な考え方がありますので、少しでも参考になれば嬉しいです。それでは解説していきましょう。

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クセ毛を理解する 

まず最初に、縮毛矯正をやったときに起こりやすい問題点と、その原因として考えられることを、個人的な意見になりますが簡単にまとめました。

  • クセを伸ばしきれなかった
  • 1剤が強すぎてチリついた
  • 薬剤選定、または軟化チェックのミス

  • 髪が硬い風合いに仕上がった
  • 中間処理やアイロンにおける注意不足

  • クセの戻りが早かった
  • 軟化不足からの過剰なアイロン、または酸化不足

もちろん、これ以外にも原因として考えられることはあるかもしれません。

ですが、縮毛矯正を成功させる最大のポイントは「適正な軟化」だと考えます。

要するに、軟化がうまくいかなければ「クセは伸びない」ということです。

そこで、適正な軟化がしっかりできるように、クセの見極めと薬剤選定に関わることを説明します。

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クセ毛の種類と原因

クセ毛は次の3つに大別できます。

波状毛というシスチン結合(S-S 結合)が強く影響して起こるクセ

うねり毛という水素結合が強く影響して起こるクセ

縮毛というシスチン結合と水素結合の両者が強く影響して起こるクセ

ちなみに水素結合とは、髪に水が入ると切断され、乾かすと再結合するものですね。

これらのクセの種類は、ドライとウェットの状態である程度、見分けることができます。

波状毛の原因

この写真を見てわかるように、濡れている時と自然に乾いた時のクセの状態があまり変わらない髪が「①波状毛」です。


髪は、毛乳頭で作られ、成長とともに毛管を登っていきます。

毛球部で生まれたケラチンは、S-S結合が完全に切断された状態であり、毛穴から入る空気に触れることで、酸化されて硬い髪に生まれ変わります。

この部分を「固定部」と言います。

図のように、毛穴の形が曲がっている時、S-S結合が曲がった状態で固定されるため、クセができてしまうのです。

このクセが「波状毛」です。

うねり毛の原因

 

一方、乾いている時のクセが、濡れると伸びたように落ち着く髪は「②うねり毛」です。

うねり毛は、固定部の形が直毛と同じでまっすぐなのに、大気に触れて乾燥すると直毛が曲がってクセになるタイプの髪です。

細毛で乾燥毛に多く見られるクセで、湿らすと毛管の固定部の形にならって直毛になりますが、乾くとクセになるような髪です。

原因ですが、髪の周りは「親水部=(S1)」 の特徴である細毛・乾燥毛を示しながら、内部に硬い芯のような「疎水部= (S2) 部分が局所的に存在することにあります。

このようなコルテックスの偏りが生じる原因は、毛乳頭に流れる血液量のムラだと考えられます。

例えば、妊婦さんなどで貧血状態が続くと、うねり毛になることがあります。

血液が多く供給されたコルテックスは疎水的に(=硬くて軟化しにくい)、血液量が不足してできたコルテックスは親水的な(=柔らかくて軟化しやすい)髪になってしまうなど、頭皮の血液の流れが直接クセに影響します。

縮毛の原因

「③縮毛」は、波状毛の特徴である固定部の曲がりと、うねり毛の特徴である 疎水部と親水部の局所的なムラの両方を持っているクセです。

もともとの固定部の曲がりも強く、それでいて髪の内部を均一に軟化しにくいムラが多いという、少し難しい状態ですね。


さて、今回は以上になります。

まずはそれぞれの特徴を覚えて、カウンセリングの際に意識して確認してみてください。

次回は、それぞれのクセの種類に応じてどのような施術が適しているのかといった説明をしたいと思います。


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参考資料:marcel No.155「ケミカル処理による毛髪」

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