女性が生涯美容師として安心して働き続けられる会社創り

おはようございます。ビノス代表の渡辺です。

先日は、美容師として働きながら人生そのものを豊かにする働き方の、弊社の価値観をお話ししました。

今回はその時に少しお話しした、世の中的にまだ少ない特殊な労働環境の話をしたいと思います。

まずうちは、「一般レーベル」と「ママレーベル」の2レーベル展開。
※本来「一般」という呼び方に対し、ママは一般じゃないのか?と言う意味でしっくりきてないので何かいいアイディアありましたら教えてください。

「一般」も業界的には数少ない環境に入る方ですが、そこに至るまでにはまずママレーベル誕生の話は欠かせないのです。

と言うことで今回はまず「ママ美容師サロン」がどんなサロンでどう言う経緯でそうなったのかお話ししたいと思います。

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つぶれる寸前のサロンだった

実はママサロンは周到な準備があってできたサロンではない。

本当に恥ずかしい話だが、1店舗目の調子が良く、勢いで調子に乗って出した2店舗目の失敗から生まれた形だ。


8年前の当時はよくある10時間勤務、4週6休のサロンだった。

僕の考えもまだ今に至っていない。

従来の美容師脳だ。

経営者ではなく、美容師が店を持っているだけだった。

少しずつその店舗のスタッフがやめていった。

集客に関しても未熟で、売り上げの伸び方など店の将来に希望が持てなかったのだろう。

労働環境も給与もなんの特色もないのだから当然だ。

そして最後のスタッフが2ヶ月後の退職を申請。

2ヶ月後には閉店が迫った状況になった。

いろんなツテでスタッフを探していく過程で、ママ美容師がイキイキ働くサロンの紹介を受けた。

すぐにアポを取り、見学に行った。

ディーラーが自社製品をメインサービスに取り入れたビジネスモデルだった。ディーラー契約をすることで、仕組みの一つでもあるその商品も扱え、ノウハウも全てサポートする形だ。

その営業のためか、結構細かいところまで説明してくれた。


衝撃的だったのは

・9時〜17時営業

・毎週日、月、定休+祝

・営業時間外の練習会なし(早く閉めて行う)

・子供の風邪で休みの日はお客様に連絡

集客から時間単価をあげる仕組みで、短い営業時間でも生産性を上げていた。

全てが繋がり、気持ちいいくらい仕組みは回っていた。


「みんなうちを参考にして自分流でやるがうまく行ってない」


と言われたが、契約はせずお礼を言いその場を後にした。

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すぐにパートが3人応募!

すぐに真似できそうなのは集客のネタと、労働環境だった。

もう考える余地もない。

肝心の単価と生産性の戦略がないまますぐに求人を出した。

仕組みの中の歯車がかけた状態だから人が集まって大変な思いをするのは言うまでもない。


3月という時期もあって募集したらすぐにパートが3人集まった。

こんな労働環境はそうそうないのもそうだが、それだけ需要があると感じた。

応募が来た時点ですぐに17時閉店、日月祝休みにした。

社員がおらず毎日出勤しないパートのみ。

人手不足には代わりないがなんとか繋げられる状態になった。

しかしそのおかげで僕の鉄の掟は強固なものになった。

というのも、

ママ美容師採用に関してよく聞くのが

当初の約束と違うというものだ。

「もう少し残ってよ」

「もちょっと日数出れない?」

平気で言われるらしい。

断れば雰囲気も悪くなるし言いづらい、渋々受けてると当初の契約なんかないようなものになる。

僕の場合、最初に参考にした環境が思いっきり振り切っていたのと、店の極限の状態も合間って完全に開き直って多少のことでは動じなくなっていた。

鉄の掟とは、どんなことがあっても時間には帰らせると言うものだ。

当たり前だが、本人たちも16:00上りだけどその段階で予約重なっていたら帰りづらい。

どちらかと言うと良心的にちょっとくらいは手伝ってから帰ろうと思ってくれるスタッフが多いと思うが、ようはそれに甘えないと言うことだ。

手伝ってくれているのを黙って見ているのではなく、

「大丈夫、上がっていいよ」

と声をかける。

誰が見ても平気じゃない状況に

「え?!」

となるが、それが僕の立場では大切なことだと思っている。

その先帰るか手伝っていくかはスタッフが決めることだから、何がなんでも帰らせるってわけではない。

ママ美容師って採用難打破の切り札的に注目されてどこも採用に乗り出した。

準備もなく、独身スタッフ同等かつ従来の美容師脳で接する経営者が多く、募集要項に不信感を抱くママ美容師も多い。

だからこそ経営者が絶対に約束を守る姿勢は、安心感をあたえいい仕事にも、いい関係にも結びつくと思っている。

スタッフが3人だけ、しかもみんなパートとなるとシフトはスカスカだ。

環境もいきなり変わり、もちろん大赤字状態。

普通なら損切り対象だが、自分の未熟さで招いたこと。

ここを乗り越えなければ人を幸せにする経営者にはずっとなれないと思った。

だからこそ求人と集客の力を磨いていった。

この特殊な環境を存続させるために。

今までにない応募数でスタッフは増えていった

応募は増え、スタッフは5人になった。

が、全員パートだ。

美容師のパートにここまで需要があることに気付かされた。

ママサロンをやる前は、美容師でパートは無理だろうと思い込んでいた自分がまさか全員パートのサロンをやるとは思いもしなかった。

社保の扶養内でのシフトの組み方、その中での給与の設定、双方にメリットのある働き方のルールなど次々に確立していった。

この時の課題としては、

・ブランクによる技術レベル

・集客できるようになったが単価が低い

ことだった。

技術レベル向上は、40代前後のいきなりデビューさせられた時代の美容師にありがちな感覚カットのクセをピックアップし、それらを修正するベーシックカットマニュアルを創り動画にした。

家でも職場でも合間で見れるようにすることで、忙しい主婦の時間を効率よく使うためだ。

練習会やミーティングは月2回、14:00に店を閉めて行った。

17:00にはスパッと帰る。

主婦の片付けは早くて綺麗で驚いた。

時間単価を下げないようメニューには適正タイムを設けてタイムアップの練習もした。

当時、とにかく集客に焦っていたから、安くしてしまっていた。

そこから単価を上げていく仕組みにしていたが、安さ目的で来てしまってあげるのは難しい。

かつ営業力というマンパワーに依存する形にもなるから確実性がなかった。

少しずつバタバタするようになってきたのに、給与を上げられるほどではなかった。

当時は環境をとことん振り切っていたので給料は最低賃金設定だった。これをなんとかしたいとも思っていた。

社員が入社

ようやく一人社員が入社した。

シフトに一本軸ができ安定した感じだ。

しかしここで予想だにしない問題が起きた。

と、その前に、

うちがママ美容師と独身スタッフを同じサロンに混同させないのには理由がある。

ママ美容師の悩みとして、

・自分だけ片付けもせず早く帰りづらい
・忙しい最中だとなおさら
・子供の急な熱で休む時がある
・子供の行事で休むことがある
・その状況で肩身の狭い思いはしたくない
・土日祝の忙しい日に休んで迷惑かけないか?
・気を使って出勤日増やしたら家庭との両立ができない

というのが主にある。

だから、同じ境遇のママだけにして、環境もそれに合わせればほとんどが解決される。

お互い様で支え合いが生まれるからだ。

休んだ時のカバーのし合いなんかは華麗だ。

で、なにが問題だったのかと言うと、

社員とパートに壁ができてしまったのだ。

これ以前から少し気にはしていたが、「パートなので」いって業務を選ぶスタッフが出てきていた。 

社員が入ったことで、「パートなんで」「それは社員の仕事」みたいなながれが勝手にでき始めていた。

うちでは社員もパートもサロン内での業務に一切差はない。労働契約のみの違いだ。

この時から働き方の規則もしっかりと創り始めた。

会社↔︎スタッフ、社員↔︎パートが気持ちよく働くために必要だからだ。

そこまで縛る内容ではないが、今まで自由だったに比べよく思わないスタッフは去った。

仕方のないことだ。しかしそのおかげで秩序は保たれる。

この時は安くしての集客をやめたが、ベースの価格は上げないままだった。

単価を上げたいが、ママ美容師のブランク等を視野に入れたらなかなか踏み切れなかった。

まだ経営者目線と言うよりも美容師目線だったのだ。

若干単価は改善されたが低いままだ。

今は社員3人パート2人

このユニットが一番いいと思っている。

やはり社員よりパートは少ないほうがいいと思った。

こちら都合だけでなく、パートはその人のライフステージに合わせて労働契約を変える。

よくあるのが、子供の成長に合わせて出勤時間を増やすこと。

パートが多いとみんなの要望に答えられないのだ。

そして今までの課題だった単価。

家庭と仕事を両立でき平均以上の給与を支給できる仕組みの中で唯一機能していなかった「単価」という歯車を回す時が来た。

今までの経験からして、一人当たりの月の勤務時間、ヘルプなしでも25万円以上の給与を実現するためのメニュー全体の価格の見直しをした。

客数依存の売り上げ構成にすると、労働集約ビジネスでは人を増やさないといけない。

客数に依存しないで売り上げをあげる仕組みに切り替えた。

そのためには今まで気にしていた技術レベルをどうしたか?

これは引き続き練習するのだが、今まで提供する価値を技術レベルでしか見ていなかったからダメだったことに気づいた。

技術レベル以外の価値をあげることにした。

うちは年々増える髪の悩み改善に特化したサロン。

スタッフも同年代だ。

どういうカウンセリングをするか?

どういう会話をするか?

どういう商材に統一するか?

それら全て価値だ。

そこに着目し、カットも¥3900から¥5500にした。

スタッフからプレッシャーによる反発があるかと思ったら全くなかった。

他のメニューも全て価格を上げた。

もちろんちゃんと価値を明確にして、それらを実行するためのマニュアルも言語化して作った。

まだここは始まったばかりだが手応えを感じている。

今までいろいろ試してきて実らなかったのには理由があり、それら全てをようやく改善できたからだ。

それでも信じてついてきてくれたスタッフのためにも早くこの形を確立させたいと思っている。

その兆しが見えた時、店舗展開をしていこうかと思っている。

ママサロンはママ美容師としての働き方に悩む人のサロンでもあるが、独身の時から安心して働ける存在でもあり、結果的に女性が生涯美容師として安心して働ける環境につながるからだ。

一般サロンから結婚出産後にママサロンへ移動は普通にある。

ただすでに会社全体でママ美容師の文化が根付いているから、一般サロンにヘルプにきて早く帰るにしてもなんの壁もない。

まとめ

いかがでしたか?

どんどん変化していって今に至るママサロン。

まだまだハプニングはいっぱいあったのですがあまりにも長文になったため結構省きました。

ただこういう紆余曲折があったからこそ、うちは口先だけの労働環境じゃない約束を守るサロンだと自信をもって言い切れるのです。

このママサロンで思い切った路線変更を体験できたおかげで、一般サロンの労働環境改善への取組も思いっきりできました。

売り上げを気にしてたらなかなかできない環境ですが、やらざるを得ない状況になれたことは今思えば超ラッキーなことでした。

今後も女性が長く働ける環境に力を入れてくために、どちらのレーベルも展開していく予定です。

次は一般サロンのことを書きますね。

それでは。

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