CMCを管理してダメージを予防しよう

理論

こんにちは。ヨシダです。

美容師としてのサロンワーク経験を活かし、現在は「ダメージケア」に特化した情報を通じて美容師さんや美容ディーラーさんのサポートをする仕事をしています。

多くの美容師さんに難しそうだからと敬遠されがちな毛髪や薬剤の知識について、できるだけ簡単にわかりやすく、でも大事なことはしっかりと書いていこうと思います。

前回の記事ではCMCについて大まかに解説しましたが、今回もCMCの機能について少しだけ補足した内容になりますので、もう少しお付き合いくださいね。

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CMCの優れた機能

髪がダメージを受けると、まずはCMCが少しずつ流出していき、だんだんと乾燥してツヤがなくなっていきます。

ということは、CMCを補うことで髪の毛の乾燥を防ぐことができると考えられます。

しかし、ただCMCを補うのではなく、その機能を発揮できる環境が整っているかが重要です。

ラメラ液晶構造

本来、CMCは「ラメラ液晶構造」というカタチをとっていて、その構造の中に水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分同士が向き合い、それぞれ水の路、油の路をつくり、毛髪内への水性や油性の成分の出入りを調整しています。

下の図の青色の丸い部分が水になじみやすい部分、棒の部分が油になじみやすい部分です。

水分は丸い部分を通り、油分は棒の部分を通って内部まで浸透してくイメージですね。


アルカリなどでCMCが傷むというのは、この構造が壊されてバラバラになり、水と油がスムーズに毛髪内部に浸透しにくくなるということなんですね。

パーマやカラーなどの施術はアルカリ剤を使います。アルカリ剤はブルドーザーのようなもので、獣道のようなCMCの狭い路を壊して、パーマ剤やカラー剤が浸透しやすい広い路にするために用います。

「ケミカル処理による毛髪」監修:(株)リトル・サイエンティスト 野村恭稔氏


これ、すごくわかりやすい例えだと思いませんか?

薬剤を使う施術をする前に、CMCの路を整えて浸透しやすくすることも大切ですが、アルカリ剤を使用した後には、必ずCMCをしっかり補給して「ラメラ液晶構造」を再生することが、本来の自然なツヤを活かすには欠かせないのです。

髪の水分調整の仕組み

CMCは水の路の役割があることをお伝えしてきましたが、無制限にどんどん入れる路ではなく、うまく調節しながら入れています。

その機能が壊れてしまうと水や薬液の調節がうまくできず、過剰に内部に浸透させてしまいます。

カラーやパーマの施術でCMCを少し壊すことは、求めるデザインを作る為には必要なことですが、壊しすぎは逆にパーマのダレやカラーの色落ちにつながってしまいます。

先程の画像でもわかる通り、CMCが壊れて本来の構造が乱れてしまうと、水分だけではなく、油の浸透もうまくいかなくなります。

つまり、トリートメントの成分やカラー剤なども浸透しにくくなるのです。

まとめ

昔は、傷んだ髪にはケラチンがあれば大丈夫みたいな考え方が主流だった気がしますが、ダメージも段階的に進んでいく訳ですから、それに合わせた補修成分を選択するのが理想です。

そういう意味では、髪のダメージの最初はCMCから始まると考えるのがわかりやすいですよね。

ダメージ予防にはCMCを管理するという考えがとても大切なのです。

前回の記事

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