パーマの工程で起きているダメージ①【前処理の必要性】

理論

こんにちは。ヨシダです。

美容師としてのサロンワーク経験を活かし、現在は「ダメージケア」に特化した情報を通じて美容師さんや美容ディーラーさんのサポートをする仕事をしています。

多くの美容師さんに難しそうだからと敬遠されがちな毛髪や薬剤の知識について、できるだけ簡単にわかりやすく、でも大事なことはしっかりと書いていこうと思います。

今回から何度かに分けて、サロンワークでリアルに直結するパーマに関わるダメージリスクについて説明していきますね。

それと記事の最後に、処理剤等を理解するために知ってても損はないワードについて、補足的な説明も書いておきたいと思います。

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前処理の必要性

毛髪内部のタンパク質が流出する

さっそくですが皆さん、パーマの前処理はしてますか?

前処理の必要性に関しては、様々な意見がありますし、そこをあまり議論するつもりはありませんので、ここでは薬剤を使う施術を行うとき、髪にどのような影響があるのかをシンプルに説明させて頂きますね。

パーマだけではなく、カラー施術でも言えるのですが、使用する薬剤の強さやダメージレベルによっては、施術中に髪の内部からCMCやタンパク質などが流出しやすくなります。

アルカリの影響で膨潤するだけではなく、パーマの場合は還元剤によるS-S結合の切断により、髪がさらに膨れ上がります。

このような膨潤状態は、当然内部の間充物質の抜け道をつくるので、浸透圧から考えても毛髪内部の濃いタンパク質やアミノ酸は、より濃度の薄い外部に染み出してきます。

これが「内部タンパク質やアミノ酸の流出」です。

浸透圧】

濃度が高いものは低い方へと流出し、圧力を一定のバランスを保とうとする性質。


対策は、髪の外部のタンパク質濃度、またはアミノ酸濃度をある濃度以上にしておくことです。

つまり、PPT系の前処理を用いることがダメージ予防につながる理由です。

おつけものを水と塩水につけてみる

例えば、おつけものを水洗いすると、中の塩分が抜けて塩味が薄くなってしまいます。

 でも、適当な塩水で洗うと塩分は抜けずにちょうどいい塩加減になる。

つまり、適度な濃さのPPTを前処理してから施術すると、髪のまわりのタンパク質濃度が高いために内部タンパク等の流出を防ぐことができるのです。

毛髪のダメージレベル、使用する薬剤の強さなどで前処理剤の種類や濃度を変えてみたり、そもそも前処理が必要かどうかも含めて、柔軟に考えて頂ければ良いと思っています。

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知ってて損はない関連ワード

今回から、補足的な意味を込めて、いかにも専門的に聞こえるワードについてはしっかりと解説を書いておきますね。

アミノ酸

アミノ酸は、身体を構成するタンパク質のもととなる成分です。

アミノ酸の種類や結合の仕方によって骨、筋肉、皮膚、髪、爪、血液等を構成するタンパク質となります。

毛髪中には20種類のアミノ酸が確認されており、健康な髪と損傷毛ではその構成に変化が現れてきます。

タンパク質(プロテイン)

アミノ酸同士が結合して連なってできている、動物や植物を構成している重要な物質の一つ。

ケラチンやシルク、コラーゲンもタンパク質です。

間充物質 

毛髪内部にある間充物質のことをマトリックス成分といいます。

主成分はケラチンタンパクですが、NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質(CMC)、核酸なども含んでいます。

この部分はパーマやカラー、ブリーチの影響を受けやすく、同時に流出しやすい部分でもあります。

PPTとは?

PPTとは、ポリペプチド(polypeptide) の略であり、処理剤に配合するためにタンパク質を分解して小さくしたものです。

PPTは、抽出したタンパク質の種類や分子量の大きさ、誘導体の種類(ノーマル、カチオン化、アルキル化、シリル化)によって役割が異なります。

ちょっとややこしくなってきましたね笑

PPTに関しては結構ボリュームがある上に、とても重要なところでもあるので、また改めて詳しく書きたいと思います。

それでは次回も宜しくお願いいたします!


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参考資料:marcel No.155「ケミカル処理による毛髪」

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