先輩を「利用しろ」と言う前に「利用されやすい」先輩になろう

アシスタント向け

今回はこちら

↑で流し聞きも出来ますがこちらの配信では対「先輩」に向けた配信をしてます。


今回の記事は後輩の皆さんに向けた記事となっています。

テーマは『利用しやすい先輩ってどんな人なのか?』です。


奢ってくれる人とか、馬鹿にしていい人という意味ではありませんよ


美容師という職業は教えを乞う場面が多い職業です。

その際にできることならば教えてもらいやすい環境であったほうがいいですもんね。

どんなことができるか一緒に考えてみましょう。

なぜ利用しやすい方がいいのか

先輩
先輩

早く上手くなりたいなら上手く俺ら使ったほうがいいよ!


よく先輩が使うワードですよね。

実際に言われたことがある人もいるのではないでしょうか?

もしかしたら言ったことがある人もいるかもしれません。


確かにその通りですよね。

アドバイスをくれる先輩は数年も先に美容師になっていて、

技術も接客もあなたがぶち当たるであろう壁を超えて来た人達なわけです。

その経験を踏まえて噛み砕いて教えてくれる存在なはずなんですよね、先輩って。




その先輩に質問したりアドバイスもらうという行為、実はものすごく近道なんです。

本来なら1人で「あーでもないこーでもない」と右往左往しているような時間を解消してくれるんですから。

余計な回り道をせずに最短距離(?)で今あなたがぶち当たってる壁をクリアすることが出来るんです。


せっかく言ってくれているのだから使わなない手はないですよね。

先輩たちも「そんな思いを私もしてきたのだからこの私を利用してくれればいい!

そう思ってあなたに言ってくれたはずです。


しかしなぜか思ったように利用できない。

なぜか萎縮してアドバイスがもらいにくい…。

そんな経験を多くの方がしているのではないでしょうか?


そんなこと書いている私も実際に経験がありました。

「こんなこと聞いていいの…?」

「先輩目の前にすると考えてた事が全部飛ぶ」

なんて具合に…


今回はそれが何故なのか考えてみましょう。

先輩たちに向けて

「利用しなね!」だけ言ってその後特にアクションは何もなし…

なんてことになっていないでしょうか。


どこまで彼らの困りごと把握してますか?

何に悩んで、どこにつまづいているかを知っていますか?


「あの子はああいう子だから」

とか

「こういう指導方法じゃないとあの子は分からない」

勝手に決めつけて完結してることってありませんか?


僕たち美容師は人に対してアンテナを人一倍張れる仕事です。

ただアンテナの矛先が対お客様で完結しているため、利用されない先輩が誕生してしまうんですね。

「対スタッフ」になると何故か決めつけができてしまうのです。


いくら同じ時間を共にしていようとも、指導をするスタッフのことをなんとなくではわからないはずです。

人が置かれてる状況は日々変化する上に、その日、その時の気分もあるわけです。


彼らに対し、困りごとに対して「答え」が必要なのか?「共感」が必要なのか?それとも「他の手段」が必要なのか?

なんてわかるわけないですよね。

この部分を蔑ろにしてしまっている先輩がわりと多いんじゃないかと思います。



ただ気持ちは分かるんですよね…。

身近な人ほど甘えてしまいがちになってしまいます。

そのスタッフの『人となり』がある程度理解出来てきて『キャラ』が確立されてくると

「アイツはああいう奴だ」

っていう思考になるのは至極自然な流れなんですよね。

ただこの所謂『パターン化(決めつけ)』みたいなものは非常に危険です。


例えば、長年同じ美容室に通っていたお客様が突然お店を変えた時に

「担当してくれてた美容師さんが汲み取ってくれなくなった」

と言うお言葉をいただく機会が非常に多いです。

まさにこの状態と一緒です。


長年通ってくれている=いつも通りでオッケー

このパターンにはめ込んでしまった結果、

気持ちの変化を察するというアンテナを放棄してしまった状態が生まれてしまうわけですね。


対お客様のパターン化と同様、対スタッフにも同じことがいえるとは思いませんか。


僕たちはメンタリストでも心理学者でもなくただの美容師。

コミニュケーションなくして「利用しろ!」と言うのはそもそも成立しないと言うのを覚えておいてください。

後輩に必要な利用しやすい環境づくり

先輩たちはこんなことを考えながらやっています。

ただ、あなたたちにも「先輩」だった時があったはずです。

前章を読んで過去を思い返して「ドキっ」とした人もいるかもしれませんね。


そうです、「利用される」のは簡単なことじゃないんです。

「利用する⇄利用される」関係になるためには信頼関係が必要不可欠です。

過去を思い返した時にどんな後輩だったら教えたくなっちゃっていたでしょうか。

そんな後輩に今度は皆さんがなる必要があります。


  • 小さな頼まれごとをしっかりこなす。
  • 日々の頑張っている姿を(わざとらしく)見せる
  • 前向きな姿勢でいる

小さなことから信頼関係は積み重なっていきます。

逆のことをしていれば当然、信頼は失われていきますよね。


あとは『勇気』です。

そう、精神論。

「利用してね」と言ってくれるのであれば、存分に利用しちゃいましょう。

そんなこと言ってくれる先輩がいることは、とても素晴らしい環境だと思います。


そして利用される先輩になる

先輩から教わるなかで様々なものを教わることになるでしょう。

すごく有益で役に立つものや、理不尽で理解しがたいものまで。

自分のフィルターを通した時に少なくともあったと思うんです。


ぜひ皆さんには、先輩にされて嬉しかったことを後輩ができた時にやってあげてください

やられて嬉しくなかったこと「よくわからないなぁ…」と思った事はやらないであげればいいんです。

代わりの方法はいくらでもあるはずです。

これを乗り越えてきたのがここの文化だから!」みたいなやつは絶対に必要ありません。


本当に同じ道を必ず通らないと成長できないのか。

通らないでも後輩が成長できる道を見つけてあげることができるのか。

新しい方法を試そうとしている後輩が果たして最も成長できる方法なのかを考えてあげる。

今後先輩になるであろうあなた達に是非やってほしいことです。

まとめ

美容師って職業を選んだ人たちは世代にもよりますが何度か記事に挙げさせてもらったこともありますが

『THE 体育会系☆』で育ってきた人たちが多かったのではないかと思ってます。

なので、しんどい思いをしてきたりや辛い思いをしてきたことを自分の中で美化というか美徳としてその経験をそのまま伝えようとしてしまいがちで

結果、後輩に行動として落とし込んでいくのが今までの文化でした。


もうそんなのも古いです。

常に時代は変化しています。

固執している人やサロンはどんどん取り残されていくでしょう。


しかし『利用する⇄利用される』においての互いの信頼関係を築いて行くのは今も昔も変わりません。

人同士が働いているのが美容室です。

お互いに良い関係を作っていける参考になればと思います!



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