フリーランス美容師の料金設定について〜カトゥーン日記〜

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TOOL MAGAZINEをご覧の皆様こんにちは!

都内のシェアサロンにてフリーランス美容師をやっております『りょうへい』と申します。

そんな僕は郊外にある地域密着型サロンで社員として9年、同サロンにて業務委託として3年。

現在面貸し2年目のフリーランス美容師5年生。

この美容ツイサロマガジンでは自身の現在進行形な経験を生かして、[カトゥーン日記]と題しリアルなフリーランス美容師のあんなことやこんなこと、『えっ、そんなこと言っちゃっていいの?』的なことを発信していけたらいいなと思っております。



第10回目の今回は、

『料金設定の仕方』

についてお話ししていきたいと思います。

今回の記事はこんな方にお勧め。

  1. フリーランス美容師に興味がある
  2. フリーランス美容師の料金設定について知りたい
  3. フリーランス美容師としての価値の付け方が知りたい

美容師さんから『値段てどうやって決めてるんですか?』とよく質問いただきます。



僕は雇われだった時の料金からスタートして1年経ったタイミング、コロナの緊急事態宣言明けすぐにで値上げをさせていただきました。

数字でいうと技術売り上げに関して言えば、平均顧客単価約7,000円から現在は11,000円ほどで担当さていただいております。

そんな僕が『お客様からいただく料金』について大事にしている決め事についてお話しさせていただきます。



これからフリーランスに挑戦したいという方は『こんな考えもあるのかぁ〜』、くらいの感覚で読んでいただけたらと思います。

フリーランス美容師は施術料金はどうやって決めるの?

僕はフリーランス美容師としてシェアサロを利用させていただいてます。

そこでよく聞かれるのが、『料金は皆さん違うんですか?』ということ。


結論から言うと勿論みんな違います。


一般的に正社員として美容室にお勤めをしていると、会社で決められているメニューと料金、それに従ってサロンワークをすると思いますがシェアサロンを利用する美容師は全員フリーランス。


メニューは勿論料金も人それぞれで、全体で決まっているということはありません。


僕はシェアサロンを利用してフリーランス美容師を始めるにあたり、この”料金設定”をどうしようかすごく悩みました。

『どうぞ!あなたの施術料金決めてください!』

いざこう言われても結構困りませんか?


最初にお話ししたように料金の設定に悩んだ僕は、スタート時はこれまで雇われだった時の料金でスタートさせていただきました。

そして一年経ったタイミングで値上げをさせていただきました。

何を基準に、どうやって変えたのか。

僕の考えをお話ししていきたいと思います。

フリーランス美容師が決める自分の”値段”

美容室を開業するとなった場合、メニュー作成と価格設定はとても重要なポイントになってくると思います。


例えば近くの美容室はどんなメニュー展開をしているか、どのくらいの価格帯でやっているか。

店舗を運営していくにあたり経営者様はそのエリア内にある周りの美容室の料金設定というのは多少なりとも気にするはずです。

それを加味した上で他店にはないメニューや”ウリ”を作ることであえて周りより料金設定を上げることもあるでしょうし、逆に値段で勝負するために周りよりも下げることもあるかと思います。


そこには立地が関係してくる家賃という固定費や諸々の運営費の兼ね合いもあるため、「これ以上は下げれない」「最低これ以上の売り上げがないと儲からない」、などなどいろんな理由があります。




では改めてフリーランス美容師に置き換えた場合。

僕個人的にはまずこの”周りの料金設定”は正直あまり気にしないでいいと思ってます。

なぜかというとフリーランスとして集客をしている美容師さんの場合、料金の違いで選んでくれるお客様がそれほど多くないと感じているからです。


僕も個人でブログを運営していますが、そこからお問い合わせをいただくお客様から最初に料金に関しての問い合わせをいただいたことはありません。

もちろんご予約確定前にこちらからきちんとご説明はさせていただきます。



『料金気にしてない人ばかりじゃないでしょ〜?』



確かにそうかもしれません。

でも考えてみてください。


Instagramやyoutube、ブログもそうですが、例えば何かWebコンテンツで美容師さんを探す時、一番最初に施術料金て見ますか?

逆を言うと、『自分の料金はこれです!安いでしょ?』という発信を一番にしている美容師さんて見たことありますか?



そもそもフリーランス美容師で料金をウリにしている方。

お客様の入り口をこの ”価格” で 設定している方がいるのでがあれば、『ちょっと、ちょっとちょっと?!』です。

(そんなフリーランス美容師さんを僕は今のところ見たことない笑)



そうすると、フリーランス美容師は何を一番に考えて料金を設定すればいいのか。

お客様が自分が発信する何をみて興味を持ってくれたのかを考えると、やはり発信している ”技術” という美容師が何かしらの媒体を介して紹介できるものに価値を感じてくれているはずです。


全技術者さん、いうまでもなくこれは大前提ですよね。

そのお客様が求める技術を自分がきちんと提供できるか?、ということが料金を設定する上で最初のポイントになります。

”自分”という価値を提供することが料金設定最大の決め手

少し大袈裟に書きましたがこれはフリーランスであろうが社員としてお勤めであろうが、どちらにおいても技術が大事というのは当然のことではあります。



ただフリーランス美容師の場合考えないといけないのは、お客様との関係性が1対1であるということ。


ここで例えばあなたが高級旅館に宿泊したとします。

フロントで受付をしてくれる人。

荷物運びやお部屋のお世話をしてくれる人。

美味しい料理を作って提供してくれる人。

お風呂や脱衣所を掃除してくる人。



まだまだ書ききれませんがたくさんの人のおもてなしの気持ちが合わさることで、お客様はそこに価値を感じ満足することができます。

料理が美味しいのに受付の人の態度がイマイチだと、少しがっかりしますよね?

どこが欠けてもダメで一人一人がプロ意識を持ち、チームプレーでお客様をおもてなしします。




話は戻って、フリーランス美容師の場合はこれを全て一人でやる必要があります。



受付が適当、お預かりする荷物の扱いが雑、座った席のテーブルや椅子の下が毛だらけ。

放置中の声かけやちょっとした所作や話し方、お茶の出し方や気遣いの言葉、だらしない服装や髪型。


素敵な髪型を提供するなんていうのは当たり前且つ、その中のほんの一部の要素しか担ってません。

それ以外にも対価をいただくにあたりお客様に提供しないといけないものはたくさんあるんです。


これらのことはフリーランスであろうがなかろうが当たり前のことではありますが、フリーランスの特徴であるマンツーマン施術は、お茶を出してくれるアシスタントもいなければ、お客様をお出迎えしてくれるニコニコ笑顔のレセプションもいません。

技術は勿ですがお客様が美容室で過ごす空間と時間、これらを全て一つの価値として一人で責任を持ってお客様に提供しなくてはいけないんです。

この積み重ねがお客様との信頼関係につながり、お客様はその関係性にトータルの価値を感じ対価をお支払いただいている。

僕はこう思っています。

フリーランスになるとマンツーマンで施術がてきるので自分の納得のいく技術ができるという利点も、裏を返せば全て自分でやらないといけない、気を抜くと誰にもフォローされないのですぐにボロが出てるという怖い部分があります。

フリーランス美容師は信頼持ちになることが大事

しっかりとした技術を持って、正しい方法で届けたい一人へ発信をする。

フリーランスにあるにあたり集客に不安がある方も多いかもしれませんが、これを徹底し継続すれば必要としてくれる人には届きます。

そこに関してはこんな僕でもできたのできっと大丈夫。

ただしあくまでこれは手を挙げた自分に気づいてもらうというだけの行為です。


一番最初は技術という価値を求めてきてくれたお客様も、どこかに不満があるとなかなかリピートはしてくれません。

技術に関しては多くの美容師さんがやり方をシェアをしてくれる時代になったので”マネ”をしようと思えばいくらでもできるようになりました。



一対一の関係性は初めは非常に弱くてモロいものです。

ただ継続して信頼関係を積み重ね”信頼持ち”になることで圧倒的に強い関係性になると思います。

この強い関係性だけはなかなか他の人には”マネ”できません。


その信頼関係という価値の差料金の差だと思ってます。

まとめ

いただく施術料金は技術代ではなく、自分への価値に対する対価という意識を持つ。

その為にはお客様との信頼関係をしっかり構築する必要がある。

『フリーランス美容師は稼げる!』

最初に話したように、固定費やお店を作る初期投資など大きなリスクがない分確かに稼ぐことはできます。

料金も自由に決めることができるのでカット料金を1,000円にすることも10,000円にすることもできます。



ただ気をつけたいのが顧客単価を上げることで稼ぐことができると考えるのであればちょっと危険です。

そもそもお客様に足を運んでいただいてリピートしていただかない事には売り上げをあげることはできません。


1,000円のカットにいく人もいる。

10,000円払ってカットにいく人もいる。


ではなぜ10,000円のカットでも売れるのか?

高単価で売り上げがモンスター級の美容師さんが売れている理由は、技術だけではなくしっかりとした価値を提供できているからなんです。

そこが一人で戦っていくやりがいでもあり難しいところでもあります。




では最後に質問です。

あなたの施術料金はいくらだと思いますか?




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