都内のシェアサロンにてフリーランス美容師をやっております『りょうへい』と申します。
そんな僕は郊外にある地域密着型サロンで社員として9年、同サロンにて業務委託として3年。
現在面貸し2年目のフリーランス美容師5年生。
この美容ツイサロマガジンでは自身の現在進行形な経験を生かして、[カトゥーン日記]と題しリアルなフリーランス美容師のあんなことやこんなこと、『えっ、そんなこと言っちゃっていいの?』的なことを発信していけたらいいなと思っております。
第12回目の今回は、
『フリーランス美容師はミッキーになれ』
についてお話ししていきたいと思います。
今回の内容はこんな方にオススメ。
お客様はずっと来てくれると思っている美容師さん
お客様をこなすことに追われている美容師さん
お客様がだんだん減ってきている美容師さん
フリーランス美容師にとっての僕なりのお客様に対する考えです。
お客様が求めるものを理解できてますか?
最初に僕の経験からお話しさせていただきます。
僕はシェアサロンでフリーランス美容師として活動する前は郊外にある地域密着型の美容院で12年勤めました。
1日に15人前後をマンツーマンで担当させていただき、予約をうまく組み立てていかにスムーズに早く回転させられるかばかり追われていました。
『それなりに指名のお客様もついてて売り上げもそこそこあるし、フリーランスになっても余裕でしょ。』
そう思っていました。
そしていざシェアサロンで働くとなった時、蓋を開けてみるとついてきてくださったお客様は全体の半分。
「お客様が求めていたものは僕ではない」
そんな現実を突きつけられました。
ではお客様が求めていたものはなんだったのか?
- その店の施述料金
- その店(美容師)の施術スピード
- その店の立地(通いやすさ)
- その店のメニュー
- その店の雰囲気
- その他
などなど、色々な理由はあったかもしれませんが、フリーランスとして美容師になるにあたってこれらの理由をも吹っ飛ばす、圧倒的に勝る”あるモノ”を身につける必要があるんです。
フリーランス美容師において圧倒的に必要な”あるモノ”
美容師において重要なのは技術。
重要というよりもフリーランスだろうが正社員であろうが技術はあって当然のもの。
大前提として美容室にくるお客様はカットやカラー・パーマ、技術を買いにいらっしゃいます。
フリーランス美容師が新規のお客様を獲得するためには何かの技術に特化して技術を磨き自身で発信する、ここまでセットで考えないと厳しい働き方であるといことは以前お話しさせていただきました。
会社で勤めていた頃のように誰かが多額の広告費をかけた集客をしてくれるわけでもなく、あなたを宣伝してくれる訳ではありません。
そして大事なのはここから先。
この特化して発信した技術を見つけて来店いただいたお客様は、まだ”ジャケ買い状態”だということ。
今まででこんな経験ないですか?
パッケージの写真で美味しそうと思って買ったお菓子、食べてみたらイメージと違った。
見た目のイメージ先行しすぎて、実際はそこを超えるどころかそれ以下だったという経験。
この”ジャケ買い”を美容師さんに置き換えて考えてみます。
『発信している写真や映像は素敵だけど実際に来店して施術してもらうとなんか違う。』
残念ながらこう思ってしまうお客様がいるのも事実。
『めちゃくちゃいい感じに仕上げたのになんで指名にならないんだろ』
そして美容師さんの中には一度はこんなこと思ったことある人が多いはず。
これはお客様が来店前に持っていたイメージを何かの理由で超えられなかったということなんですね。
オンラインによるキラキラ発信からオフラインの対面施術に切り替わった時に、技術の仕上がりだけでなく、そのほかの部分でお客様がイメージしていた部分を満足させるために必要な何か。
「人間性」
技術プラス、この人間性をうまく加えて共感し満足いただけないとジャケ買いで終わってしまい、また来ようとは思ってくれません。
技術もさることながら圧倒的な人間性が必要です。
フリーランス美容師が売らないといけないモノ
フリーランス美容師が最もお客様に価値を感じていただき、提供しなくてはいけないモノ。
それは、 「あなたとの時間」 です。
この”あなたとの時間”の中にはお客様の求める技術は当然入っていますが、特にフリーランス美容師においてお客様に提供する商品の中身はそれだけだといけません。
ちょっとした世間話や、雰囲気づくり、気遣い、髪の毛や頭皮に関わる相談やアドバイス。
「技術+人間性」
この2つを上手にパッキングして提供する必要があります。
一般的な接客においてもしかしたらタブーかもしれませんが、僕は敢えてプライベートに突っ込んで一緒に共有するという事もすごく大事に思っています。
要はお客様に一緒に時間を共有したいと思わせられるか、この人と関わる時間を買いたいと思わせられるか。
こう思っていただけなければ再来はおろか生涯顧客まで考えると、フリーランスというのは難しい。
フリーランス美容師は指名をされるという感覚ではなくそのちょっと向こう側。
”この人でないとダメ”という選ばれる感覚、ファンになってもらうことがより重要です。
そのお客様にとっての美容師はあなたしかいない、お客様とそういう関係性が築けていますか?
まとめ
ディズニーランドの入園料はここ何年かで少しずつ上がってきてます。
にも関わらず全国各地から遠くても会いにくる方がいるくらいミッキーマウスはみんなに愛されてます。
ミッキーマウスに会いたい、ディスニーランドでの時間を楽しみたい。
フリーランス美容師こそ、お客様にとってのミッキーマウスになる必要があるんです。
ミッキーマウスになれば施術料金や、場所、これらが変わってもファンは付いてきてくれます。
シェアサロンで美容師をするようになって1年ちょっと。
最近になってやっと当時の僕はお客様にとってのミッキーマウスにはまだなれていなかったんだなと気づきました。
この価格だから、この場所だから、このお店の雰囲気が好きだから。
施術が速いのを好むお客様もいればそうでないお客様もいる。
その人にあった時間と空間の提供ができていなかったと反省しました。
それをも超える圧倒的な人間性がまだまだなかったんだと。
美容師として必要なものとフリーランス美容師として必要なものは、同じようでちょっと違う。
そんなことに気がつきました。
最後にもう一度自分に問いかけてみてください。
あなたのお客様は指名客ですか?
それともファンですか?
Twitterでもフリーランス美容師のリアルを発信していますのでよかったのぞいてみてください!
青山にあるシェサロンで活動するフリーランス美容師。 ブログという文字のコンテンツを使って美容師の可能性、更にはフリーランスの可能性を伝えたいきたいです。 男性のお悩み解決ブログも運営しておりますので良かったら是非!
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