現在、海外で美容師をしながらリモートでヘルスケア、ウェルビーング事業のお手伝いをしています。Haseと申します。
道半ばではありますが私には達成したい人生の目標があります。今日はそんなお話を少し交えながら、今のビジョンの中で今の自分の状況をどう選択して今現在に至るのか。割と異色と思われる「美容師やりながらサラリーマン」って何がメリットなの?どんな世界なの?そんなお話をしてみたいと思います。
一つだけ補足して言いたい事は僕の働き方に対して是も非もありません。ただ、自分の「自分の人生の中でやってみたい事」にフォーカスして生きていると、「人生は自己評価でも充実しているなと思える」という事は強く伝えていきたいと思っています。
今回は何者でもない自分の話を聞いていただきたいので収入の推移の話も少ししながらお話していきます。
現在の働き方について
現在は日中はニュージーランドという国で美容師をしています。夜はリモートで仕事をしていますのでダブルワークということになります。夜の仕事は美容師以外の仕事(メディアのブログ執筆、中国市場におけるマーケティング、食事指導、健康指導等、英語指導、スタートアップ)などをしていますが仕事内容は今までの経験からやりたいなと思うものをやっております。
副業が一般化されてきている時代に良いや悪い、いろんな観点でお話をされる方がいますが、個人的にどんな仕事も人生において「学び」であると言う視点を持っているので、何をやるかはさして重要ではなく、どの本気度でやるか(もしくはどんくらい本気でできるか)の重要性を伝えられたら良いかなと思っております。
過去の働き方
過去私は19歳から都内でmod’s hairという美容室で美容師として始まり23歳でフリーランスとして、美容師兼メイクアップアーティストとしてキャリアを本格的にスタートさせました。私は極めて一般的で、特別なスキルも容姿も武器もない美容師でしたが、がむしゃらに働いてたのもあり、フリーランスとして当時身の丈以上のギャラを頂いたりした事もあります。
当時は環境に恵まれた事もあり、たくさんの仕事をいただく事ができ週5,6フリーランス(正確には業務委託)としてサロン勤務し、月に2-4回ほどメイクの案件をこなすというフリーランスとして有難い日々忙しく過ごせていました。次第に海外での案件をいただく事も増え、海外思考も芽生えてきました(この頃はほんのり)
美容師をやる上で技術は網羅したいと思っており、髪の毛はもちろん、メイクもプロフェッショナルとして仕事をしたい気持ちが強かったです。今も昔も変わらないのは「僕と出会って良かったと思ってもらえる存在に成る」という事は当時から軸としてあり、技術習得に関しては比較的真面目に取り組んでいたと思っております。
きっかけ
比較的、安定した収入も得られて、結婚したい人も現れ、一見安定した様に見えていたのですが、とにかくもやもやが止まらなかったです。理由は3つ。
①このまま一生ハードワーカー(週6働く人生)なのか?
②なんかわからないけど自分が美容室を経営するイメージが全然わかない。
③自分の社会的立ち位置、価値ってなんだ。。。?
別に楽したい訳でもなかったし楽しかったし、忙しくできている自分は成長できているとすら思っていましたから、正確に言うともやもやと充実の間と言う感じでした。そんな方も多いのではないかなと思います。当時25歳くらいだったと思います。
その頃から美容師さんが施術以外の付加価値を提供する価値を模索し始めたのです。
「お客様とお話するに当たって自分は何かを提供できないかな」
「カラーの放置時間にどんな話したらお客様が今日きてよかったなと思えるかな」
その時に特にハマっていたボディメイクについてお客様とお話している時に「あれ?体のことって知識をプロ並みに身に着けたらお客様に正確で有益な情報をこの2時間(施術時間)で提供できるんじゃない?」と思えたのです。
そこから専門学校に通わなくても取れる資格を探したり、とにかく人生で一番勉強した時期でした。このころの原動力は自分がこうなったらいいなを強く思い描けてたことで生まれたモノだと思います。結果、パーソナルトレーナーとしての資格を取りトレーナーとしても働いていくきっかけを作る事ができました。
皆さんの原動力は一体なんですか?
僕自身は明確に「人に喜んでもらえる何かを持っていると言う自尊心」がそうだと言えます。こういった「自分はどんなトリガーを持っているのかを認識すること」が自己評価と言えるのではないかと思っています。
ターニングポイント
僕のターニングポイントは本業が美容師じゃなくなった瞬間だと思います。美容師は好きだったし続けたい、でもそれ以上に今は新しい学びを得る時だ。そう確信したので、選択に至りました。大きな意思決定は勇気を伴いますがその分本気度を試されると思っていて、成長に置いて今では必要不可欠なものだと思っています。
転職先はヘルスケアITベンチャー。私はそこで予防医療の重要性と今後の日本の課題を目の当たりにしました。また目の前の人以上の人を健康にするためにITを駆使して活動している企業だったので可能性と自分の悩んでいた社会貢献と言う観点からもコミットしたいミッションビジョンでものすごくワクワクしたのを覚えています。
奇しくも私のサラリーマンと美容師の二足のわらじが急にスタートするのです。
とにかく学びが多い毎日でした。ベンチャー企業という事もあったし、スピード感、実力に合わない仕事、責任。それを粛々とこなしながら、悔しい思いをして、恥を書くときもあって、社会人としての常識、心構え、スタンスなどを学ぶくことができました。
そこでは副業も容認していただいていたので週5サラリーマン、週2美容師、月2ヘアメイクといった感じで働かせていただきました。その時の収入はダブルワークということもあったのでまだ比較的安定していたかなと思います。(コンプラ上明記出来ませんが、身の丈以上の報酬をいただけたと思っており感謝してます)
ベンチャー企業で学んだ3つのこと
実はこの時期に学びになったことは山ほどあるのでここに書くには少し容量が足りないので後日書こうと思いますが、読んでくださる方に少しでも「へーっ」って思ってもらえるようなことをわかりやすく3つだけ伝えたいと思います。
1.社会人(ビジネスマン)としての心構え
僕が勤めていた会社にはSPIRITと呼ばれる行動指針がありました。それに出会ってより具体的にどういう態度、姿勢で仕事に取り組むことによって社会人として評価されるのかということを具体的にイメージすることができました。
例えば
「課題にぶつかった時に陥りがちな【他責思考】を排除し、自身の意欲、時間、生活習慣、体調、体型をコントロールすることができる。」
「周囲からの相談やチームの目標、また自分自身の目標等々において、「できない理由」を探すのではなく「できる理由」を考えることができる。」
といったものでしたが、これって目標じゃないんです。前提なんです。もっというと「前提とした共通認識」なのです。上記について指摘されるようなことはない前提で仕事にとりくんでくださいねという社会人の基本スペックなわけです。衝撃でした。
2.ITリテラシー
ITベンチャーだったこともあり、PCの最低限使える知識というのは当たり前のように高かったです。パワポで資料が作れる、エクセルで数字管理する、即レス、誤字脱字、などなど、僕にとって当たり前の基準が高かったのはついていくのが必死でした。要するに上記は仕事の範疇ではなく、「作業」だからです。
ITといえば「やたら横文字がおおいよ!」と言われがちですがそれは当たり前でした。最先端が日本ではない上にその横文字がもはや業界内の共通言語なわけなのでわかりませんではすまないといったところです。ちなみにPDCAもわからなかったのは内緒の話で必死で調べてました。笑
3.仕事と人生における軸の捉え方
会社には「ミッション」があります。会社が事業を行う先に何を達成したいかという使命を言語化しているということです。それに賛同できるか否かは会社に労働を提供してお金をいただくといった意味でものすごく大事な事だと気づかされました。自分の人生の時間を使うという観点でいうと、会社で働く時間はものすごく貴重な、かけがいのない時間なので自分の人生において大事な軸を仕事と照らし合わせていくという事はとても大事な事だと気づかされたのです。それを今まで気付けなかった自分を恥じました。
悩める事でできる成長
それでも何者にか成れた訳ではありません。毎日のハードワーク、マネージャーであることのプレッシャー、日々結果を出し続けることの難しさ。チャレンジしてはへし折られ、チャレンジしては迷う。
でもそれが普通なんだと思います。
だけどこれだけは言いたい。
チャレンジはいつでもできます。何歳からでも。僕の場合、自分の人生をワクワクさせるトリガーの一つにチャレンジがある思っていて、出来なかった事が出来る様になる自分はとっても好きになれるのです。
私は英語を身につけたかった。これは実は昔からあって、英語は絶対に話せる様になりたかった。でも現状、結婚もしている、子供もいる。さて、諦めるべきでしょうか?
人生を軸に考えてみてください。「うわ、たぶん絶対後悔する。」この度合いで人は動くし、達成する意義を生み出せます。一度しかない人生の尊さを大事に出来たらきっと今日1日の判断にこだわれるし、人との出会いにも感受性高く居れると思うのです。
どっかの知らない誰かにやんや言われるのはあなたの人生にとってそんなに重要ですか?あなた自身に嘘がなければそれでよくないですか?
少し話がマインドよりになってしまいましたが、「悩める自分には成長の伸び代がある」と思いませんか。
「うーん、、なんだかなぁ。」それは成長のチャンスですよ。僕ももちろん時々そのマインドに陥る時ももちろんありますが、チャンスであることも知っているので止まらないでいれるのだと思っています。
現在の状態
海外で仕事をするにはビザが必要です。特に年齢が30歳を過ぎてから海外で働くにはワークビザを海外企業から出してもらう必要があります。ましてや私は子供が二人と奥様がいますので、家族がサポートできるレベルのビザを保有しない限りは長期の滞在は許されません。
私が取得したビザは「Essential Skills Work Visa(エッセンシャルスキルズワークビザ)」というもので美容師としてはたらく限りは3年毎に更新が必要ですが、滞在可能なビザを取得しております。
NZの美容師の勤務時間は午前9:00~午後6:00です。そういった働き方なので夜は子供と一緒にご飯を食べ、子供と一緒にお風呂に入り、一緒に本を読んで寝ます。日本でがむしゃらに働いていた僕からしたら子供との時間を作れている今の生活はとても充実しています。
ちなみに収入は約2分の1に減りました。それでも一時的に選択できるのはいいのかなと思う気持ちもあります。今大事なものを選択出来ている現状をしっかりと温めていきたいと今は思っています。人生と通して達成したい事もその時間を使って少しずつ構築出来ているのも充実していると思える一つだと思います。
おわりに
今は最愛奥さんと最愛の二人の子供がいます。
一人の親として「自分の人生の瞬間をどのくらいの密度で向き合っているか」を子供たちに少しでも感じていただけたらいいのかなと思っています。
「お父さんは何をしている人なの?」
ヘアドレッサーでもなく、パーソナルトレーナーでもなく、
「お父さんはその時やりたいなと思った事をしているんだよー。結構いいぜ。」
と子供たちに言えるようにぼくなりの軸を持ってこれからも働いていけるように頑張りたいと思います。
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。
長くなってしまいしたが、悩める方にだれでも
「チャレンジがとにかく人生の駒を進める一歩になる」
お話を聞いてもらえる事を願って本日はお話を終わりにしたいと思います。
それでは!
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都内サロンを経てヘアメイクアップアーティストとして活動の傍、2017年からヘルスケアベンチャー企業で営業を担当。パーソナルトレーナー
現在は海外でサロン勤務の傍、国内月刊誌、WEBメディア(ORGANIQUE MAGAZINE)の執筆など。出会えてよかったと思ってもらえる様な活動と発信を心がけております。
美容師向け英会話サロン運営中。
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