TOOL MAGAZINE編集長のくらたです。
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今日はいわゆる先輩達に向けての「新卒教育」についてのお話です。
美容師の「初期教育」とは?
皆さん、そもそも初期教育と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか?
結論から言うと
初期教育=初めて見聞きする人に物事を教えると言うことです。
この初期教育というものは様々なステージで存在しますよね。
生まれたての子→人間界がそもそも初めてですもんね。いらっしゃい。
各学校入学後→環境が変われば誰だって戸惑うものです。
それらと同じように、僕たちのステージで言ったら「新卒生」に対してになりますよね。
今回はその新卒生に対しての初期教育とはなんぞやについてお話ししていこうと思います。
美容師の初期教育のファーストステップ
分かりやすく「大人が子供に何かを教えるときのシチュエーション」で考えてみましょう
小さい子に何かを教えるとき、1だけを伝えてもちろん10のことはほぼ100%できませんし、ましてや1すらもできないことの方が多いかもしれません。
そんな場面に直面したとき、皆さんはどんなことを考えますか?
そうです、その1すらも噛み砕いて教えますよね?
「ご飯をきれいに食べようね」が1だとしたら
「食事マナー」まで出来るようになるのが10のイメージ。
当然子供はこんなこと出来るはずがありません。
だいたいこんな状態になります。(いや、まじで)
要するに1(ご飯をきれいに食べる)状態までたどり着いてないですよね。
ここからまた噛み砕いて教えないといけません。
そのためにはお箸の使い方やお茶碗の持ち方から教えますよね?
つまり、1に辿り着くためにはその間の0.1〜0.9までもが必要なわけです。
ですが、僕たち(経験者)はその間をすっ飛ばしてしまっているのです。
すでに出来る様になったことを1として認識していることがほとんどで、そこにスムーズに行けないとストレスを感じてしまうわけですね。
要するに、僕たち(経験者)にとっての1と新入社員にとっての1には大きな差があり、その認識をすることがまず必要、ということです。
これが初期教育の考え方のファーストステップです。
美容師の初期教育のゼロステップ
もう一度子供に何かを教えるときの状況に戻ってみましょう。
そもそも小さい子に何かを教える前に、その子と仲良くなることから始めませんか?
興味が湧きそうなおもちゃを見せてみたり、同じテンションで話しかけてみたり。
様々な手法を用いて子供の警戒心を打ち解くことでやっとコミュニケーションが
スタートしますよね。
そうすることで心を開いてくれて初めて先のステージ(初期教育のステージ)へと進むことができるわけです。
綾波レイが言ってました(多分言ってないけど)
人間であれば誰でもATフィールドを持っているんです。
(知らない人は新世紀エヴァンゲリオンみてください)
そのATフィールドを中和することなく人の心を動かそうとすれば必ず拒否反応が起きます。
「ATフィールド全開っ!」ってことです。
この人と人が分かり合うための入り口はどのステージであろうと、時代が変化しようと変わることはないと僕は思っています。
すみません、ちょっと話が逸れましたね
結局ここで僕が何を伝えたいのかと言うと
「物事を教えるステージの前にお互いの関係性を気づくステージがある」と言うこと。
教育なんて言う言葉が入ってしまうため、どうしても「教えること」にフォーカスしがちではありますが、根本を辿れば
「教育ができるステージまで引きこむこと」が大切だと言うことです。
まとめ
極論、初期教育にOJTや即戦力化なんてものは要りません。
まずは何より「環境」に溶け込んでもらうこと。
すごくラフな言い方をしてしまえば仲良くなることがスタートなわけですね、
奇跡的な確率で出会えた仲間と共に仕事ができるのはとても素敵なことじゃないですか?
そんな仲間と仕事をするならいい関係でやれたら最高ですよね。
その為に先輩が出来ることの一番最初が「初期教育」です。
これが一つの指針になったら幸いです。
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サロスクマガジン編集長
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