TOOL MAGAZINE編集長のくらたです。
「くらたって誰?」自己紹介作りました。
TOOL MAGAZINEってなに?という方はこちらをご覧ください。
新入社員の皆様、入社おめでとうございます。
晴れて社会人になり、新たな環境に戸惑いの方が今はまだ多いのではないでしょうか。
なにせ、学生⇨社会人の変化は非常に大きく、学校生活から抜け出し、いち社会人になるというのは、人生の中でも大きな転換期に当たります。
今回は美容室という「人」が働く環境の中では切っても切り離せない人間関係についてお話をさせていただこうと思います。
時代が変化し、組織の時代から個の時代へと変化を遂げていますが、どの時代においても人間関係というのは基本的には良好であることはこの社会を生きていく上では望ましいはずです。
特に新入社員の皆さんは新たな環境で一から関係を構築していくという点では誰しもが通るハードルです。
そのハードルを少しでもスムーズに乗り越えられるように私から3つアドバイスをさせてください。
そもそも上司ってどんな立場の人?
新たな関係性「部下⇄上司」
前置きとして、まずはこちらからお話をさせて下さい。
学校生活時代までは横のつながり、つまりは同学年、ないしはそれに近い人間関係の中で生活をすることが多かったのではないでしょうか。
今まで年上の人と言えば教師や両親のような立場の人がそれにあたります。
そして、社会人になることで新たに「上司」という今までなかったであろう関係性が始まるわけでですね。
教師は
「生徒(教わる)⇄先生(教える)」で
両親は
「子(受け取る)⇄親(無償の愛)」であり
上司は
「部下⇄上司」なのです。
違いは名前だけではもちろんありませんが、具体的にどう違うのでしょうか。
例えば教師の場合であれば
あなた「〇〇先生〜、ここわかんないんだけど教えて〜」
先生「良いよー、どこ?」
で通用していましたが
上司に「〇〇先輩〜、クロスの畳み方わかんないんだけど教えて〜」なんて言った瞬間に怒鳴り散らされます笑
同様に、両親の場合でも
親「早く起きなさいー、遅刻するわよー!」
あなた「うーん…あと5分…Zzz…」
これが
上司「早く起きなさいー、遅刻するわよー!」
あなた「うーん…あと5分…Zzz…」
これはそもそも成り立ちませんね笑
極端な例ですがこれらは「甘えてもいい⇄甘えられてもいい」の相互関係が成立する場合に成り立つやりとりです。
では上司との場合の相互関係とは何なのでしょう?
3つポイントは礼儀・断らない・報連相
結論から言うと上司との関係性は「ともにビジネスをする仲間」です。
これだけ聞くと冷たく感じてしまうのですが、ここが一番の土台となります。
皆さんが働いているサロンは、入社試験(共に仕事ができるかどうか)の審査を通過したからそこにいるはずです。
友達のように自然にできた関係ではありませんよね。
そんな関係を良好にするために、簡単な言葉で言ってしまえば「可愛がられる後輩」になるために必要な要素は3つ
・礼儀
・断らないこと
・報連相
この3つがあれば十分だと私は考えています。それぞれ解説していきますね。
礼儀
ここだけ項目が二つ「挨拶」と「言葉遣い」があるので分けて説明していきます。
挨拶
様々なシチュエーションで使うことがある挨拶、皆さんも経験があるかもしれません。
近所の人に「おはよう」と言われたことや
店員さんの「いらっしゃいませ」に
なんかよくわからないけど、心が暖かくなる瞬間があるように
席を譲ったのに「…ドカッ」と無言で座られたり
アルバイトの子の「ありあしたー(ありがとうございました)」に
なんかよくわからないけど、心がモヤっとするように
挨拶の力には「+と−」を人に与える力があります。
もしかしたら今まで出来ていなかった人や意識をしたことのなかった人もいるかもしれませんね。
まずはこの挨拶で上司に「+」を与える意識をしてみましょう。
朝一番会ったら
「おはようございます」
バックルームの休憩中
「お疲れ様です」
練習を見てもらったら
「ありがとうございます」
様々な場面で挨拶を意識してみましょう。
※ちなみに私の場合は全く出来ていなかったです。
人に言うのが恥ずかしい+人見知りだったのが原因ですが、入社初日から「なんでお前だけ挨拶できねえんだよ!」とめちゃくちゃに怒られたのを今でも覚えてます。皆さんはならないように…。
それが出来るようになったらもう一個上のレベルを目指してみましょう。
それは「笑顔」です。
ただの挨拶から笑顔の挨拶になるだけで、上司に与える印象は大きくなります。
「体調が悪い」「なんか気分じゃない」
そんな感情をこの時だけでもグッと堪えてやってみましょう。皆さんがやられて嬉しいことやってみるが大切です。
ちなみにこれは対上司のみではなく、お客様や身近な人にも使ってあげてくださいね。
美容師は接客業で、皆さんの普段の生活の中での態度がそのまま接客能力として表れる仕事です。
上司にだけいい顔してもだめですよ笑
言葉遣い
今まで意識をすることがあまりなかった方もいるかもしれません。
詳しく解説をすると途端に眠気が襲ってきそうな要素ですね笑
個人的にはここに関してはちゃんとしなければいけない、と言うよりは
「丁寧に相手に言葉を伝えようとしているか」が大切です。
尊敬語、謙譲語、丁寧語…もちろん学んでおくに越してことはありません。
お客様の中にはそれらを重んじている方もいらっしゃるはずですから。
ただ、できないなりに考えて話すことはとても大切です。
相手は友達ではありませんから。
それに言葉は人となりを表します。
「なんかぁ」「ですよねぇ」
語尾を伸ばせばだらしなさそうな性格
「っすよね」「了解っす!」
チャラそうな性格
「でもでもー」「ちょっ、じゃなくて」
人の意見を聞かなそうな性格
みたいに些細な言葉遣いやクセがあなたという人物を良くも悪くも見せることができる要素になります。
つまり言葉一つで「慕われる後輩」にも「厄介そうな奴」にも見せることができるのです。
少し演じてみることを意識してみてください。
断らないこと
あなたが上司から何かをお願いされた時やご飯に誘われた時
「面倒くさいなあ」「友達と遊ぶ予定あるんだよなあ」
などの自分都合で断りたいことが今後出てくるはずです。
今の時代では「自分の時間を大事にしなさい」みたいな風潮があり、必要以上に社内の人間と関係性を持つよりはプライベートに充てたりすることが大切と考える人が増えているように感じます。
それに関しては大いに結構だと思いますがここで逆張りができる、つまりあえて社内の人間と関わりを強く持てる新入社員に皆さんがなることができると、より上司に可愛がられることができるでしょう。
めちゃくちゃ体育会系で昭和的な考えだとは重々承知をしていますが、だからこそあえて項目に入れさせてもらいました。
何度も断る後輩を上司は誘おうとは思いません、職場を離れたラフな会話の中に新たな発見や思わぬアドバイスをもらえることがあるのです。
思い返すと私はこの姿勢を持ち続けていました。(元々体育会系だったので上司の言うことは絶対みたいなスタンス)
正直面倒くさいなあとも思っていましたし、飯の場で説教を食らうことも多々ありました。
しかし、今思えばあれらは全て僕に「期待」をしてくれているからだと今となっては思うのです。
アナログで前時代的な考えですが結局上司も人です。
可愛がりたい子がいればその子に自分の持っているものをあげたくなるものです。
報連相(報告・連絡・相談)をすること
自分で解決できるかもしれないことはさておき、1人の力では到底解決できなさそうなこともこれから多く出会うことになるはずです。
そんな時に一番やってはいけないことは「自分で勝手に判断すること」です。
それはチャレンジではなく無策だからです。
ある程度経験したものを材料にそれらを組み合わせ、新たに創造することはできるかもしれませんが、新入社員の皆さんにはその「経験」がほとんど存在しません。
きっと今の皆さんは上司からのお願いを任され、困難なものに限らず簡単なものまで初めてやる仕事ばかりですね。
頼まれた仕事に対してずれが起きないようにするためにはこの報連相と言うのがとても重要になります。
よくありそうな例を挙げながら解説していきます。
あなたは上司から「明日チームにあなたを紹介するから一言考えといて」と言う指示を受けました。
あなたは自分なりに考えて発表をしましたが上司からは「何あれ!?長いだけで全然伝わらないよ、ホントに考えてきたの?」と言われてしまいました。
あなたは「一言考えといて」と言われたから考えて発表したのにそんなこと言われてしまったら「ええー!だめなの…?」となってしまいますよね。
こんな時にこんなやりとりを挟んでみましょう。
あなた「〜みたいな感じで一言言おうかと思うんですがどうでしょうか?」
上司「それなら伝わりやすいように〜も考えておいて欲しいな」
上司「あ、後朝礼の時間だから○分くらいに収められるようにね」
あなた「わかりました、考えておきます。」
こんな感じでワンクッションを挟むことでズレを防ぐことが可能です。
今回は相談を例に挙げていますが様々な場面で報連相を使う機会が増えてきます。
今度それぞれの美容室での「ありがちな例」を取り上げたもの記事にしてみますね。
報連相にはそれぞれタイミングと必要な要素があります。
少なくとも共通して言えることは前述したように「自分で勝手に判断しないこと」です。知らないことや頼ることは恥ずかしいことではありませんからガンガン聞いていきましょう!
※質問の質も重要です。調べてわかることは自分で調べましょうね。
まとめ
今回お伝えした、上司付き合い3選いかがでしたでしょうか。
特に新入社員の皆さんは、いきなりお客様に入客をする機会は多くなく様々なものを詰め込まれている最中でしょう。
私が考えるに社会人として自立をするための第一歩は「職場環境に慣れること」です。
そのために必要な要素として今回は記事にさせていただきました。
新入社員の皆さん!これから一緒に美容業界盛り上げていきましょう!
美容師が美容学生を取材しに行くメディアSTP’sを立ち上げました!参加は下記より↓
マガジン更新情報などお知らせしています。
よろしければTwitterフォローよろしくお願いします。
サロスクマガジン編集長
美容学生と美容師に取材を行っている
本職は美容師
コメント