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今回は新卒にフォーカスをあてて見てみましょう。
新卒入社の美容師は一年で50%、3年で80%が辞めるといわれてます。
なぜそれが起きてしまうのか今回は考えてみましょう。
離職率が高い理由1→就活の仕方
就活する際の店舗はみなさんどのように決めていますでしょうか?
・おしゃれな雰囲気のサロンだから
・有名な人がいるサロンだから
・そこに入社出来たら皆から称賛されるから
こんなこと言う美容学生さんはいませんが…笑
潜在的には思ってる方少なくないのではないでしょうか?
目指す店舗が知ってる名前だけで入社をしようとしてませんか?
美容師になってなにをしたいか、どんな美容師になりたいかが1番大切な目的なはずなのに「どこに」就職するかが目的になってないでしょうか?
それって…
学校名前で決めるようなもんです。
東大ってなんか良いところだから行く、慶應ってなんかモテそうだからそこにする。
これでは入っても長続きしません
でもそれは仕方がないことでもあります。
24万件ある美容室のなかで自分に合う店舗を探す方がそもそも難しく、全部調べるわけにいかないですから限られた選択肢のなかで判断するしかなくマッチングが非常にしにくいんです。
更に美容師は、大学生の就職活動のように何十社も訪問して比較して就職先を決めるということをしない上、それぞれのサロンごとに「考え方」や「理念」が違うため、限られた情報の中での選択を強いられることによりミスマッチが生じやすいんですね。
美容学生さんからしたら入った美容室が美容師の全てとなりそこで美容師としての土台が良くも悪くも作られてしまいます。
環境のせいにするな!!!
とは言いますが新卒の方々には「環境」しかないんです。
そこにミスマッチがあった段階で終了ですね。
就活に関しての記事は下記をご覧ください
離職率が高い理由2→学校とサロンの差
求められるものが多様化しすぎて学校がそれに対応しきれないのもあります。
どうしても国家試験習得のための時間を費やさねばなりません。
それがどうしてもサロンの技術と直結していないのが現状です。
結果、入社したものの何もできない。
調理学校なら玉ねぎのむき方はすぐできるのに製菓学校ならメレンゲの作り方は入社してもすぐ使えるのに…。
どのサロンに入ろうともゼロからスタートするのが美容業界。そのため給与が上がるまでに時間がかかってしまう。
2年も前から美容業界に入っているのに、です。
国家試験そもそもなくしちゃえばいいじゃん!
仰る通りだと僕も思いますがずーっと昔から声が上がってますが一向に変わることもありません。
【大人の事情】ってやつですかね?
いずれにせよ、サロンに直結する技術を二年間で取得するには学校のカリキュラムや国家試験制度を変えるか、美容界全体で共通する技術を示すしかないですが現状なかなか難しいのが現実です。
結果的に下積み期間が長くなり給与が思うように上がらず離職につながってしまうわけですね。
離職率が高い理由③→入社後のギャップ
入社できたけどなんか違う!
良くあるワードです。この原因はなんなのでしょう?
僕が考えるに今のSNS文化も原因の一つではないかと思います。
特に【Instagram】はその人のいい部分、キラキラしている部分のみ切り取られた写真を投稿する作りになってるため余計に他の人が良くみえてしまいがちです。
そうなると自分の思い描いていた美容師の華やかさとの実際やっていることの泥臭さとのギャップを強烈に感じてしまいやすいんですね。
どんな人であれ、常にキラキラしているわけではありません。
僕たちは技術を提供する職業です。できない技術がいきなりできるようになるわけではありません。必ず習得するための時間が必要です。
それともう一つ。ほとんどのサロンさんは人材不足、当然入社希望の若手が欲しいはず。
なので入社前は自サロンの魅力しか伝えないことの方が多く、現在抱えてる課題や問題点、このサロンに入ったら起きるであろう大変なことや厳しい事を伝えたがらないんですね。
それを知らないまま入社してきたスタッフは「あれ!?こんなはずじゃ!?」というギャップが当然生じてしまうわけです。
まとめ
離職という結果一つとっても原因は様々ですね。
求職者
専門学校
サロン
それぞれに課題はまだまだありますね。
「TOOL MAGAZINE」内の記事ではそういった部分を取り上げつつ
美容師の働き方や魅力について少しでも多くの人に届けていきたいと思いますのでこれからもよろしくおねがいします!
サロスクマガジン編集長
美容学生と美容師に取材を行っている
本職は美容師
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