美容学生が入社までに準備しておくこと【お金の知識編】

美容学生向け

「社会人になるのって不安だな…」「色々ガラッと環境が変わってついていけるかな」

美容学生の皆さんは今まさにこんな不安を感じていないでしょうか?

国家試験はまだ終わりを迎えてはいませんが、確実に卒業へは近づいてきている2年生の冬。


数ヶ月もすると、十数年間過ごした学生時代に別れを告げ、「学生編」から新たなステージである「社会人編」のスタートが間もなく訪れます。

これからどんな生活が待っているか、ワクワクしている人もいれば、不安に感じている人もいることでしょう。


今回はこれから社会人になる美容学生の皆さんへ入社日を迎えるまでにできる準備についてアドバイスをしていきます。

今回は皆さんが最も気になることの一つ。

そう、お金の話です。

特に今回は一人暮らしをされる予定の皆さんを対象に解説をしていきます

美容師生活のスタートダッシュが気持ちよくきれるように社会人になる前に準備しておきましょう。

そもそも学生から社会人になるってなに?

人生の中で初めておとずれる大きな転換期。

専門学校や高校でも社会人になるために必要な勉強は受けてきたはず…。

それでも、実際に社会人になるというのはまだ経験したことのないステージですから、きっと様々なことを感じているはずです。


  • 「自分でお金を稼がなきゃ」
  • 「自立した生活を送らないと」
  • 「働きたくないなー」


どれもこれも自然な感情であり、何一つ間違っていません。

ですが、今までいた環境からそんな簡単に頭を切り替えることはできませんよね。

安心してください、あなたが務めることになる会社の社長も、面接をした人事も最初からそうではなかったんですから。

新生活が始まることに関してはスタートラインは皆一緒です。


不安なのはみんな一緒だから大丈夫。
少しでも不安を解消するための知識を身につけておこう


では、実際に社会人になると、どのように変化をするのでしょう?

社会人になることで起きる生活の変化

社会人になる際に必ず起きる大きな変化は生活の変化。

生活環境もお金も人付き合いも…自分を取り巻く環境は必ず変化をしていきます。

美容師としてスタートを切る前に、まずは生活をすることに慣れなければいけません

ここでつまづいてしまっては元も子もありませんからね。

新生活が始まる前に、少しだけ予習をしておいてイメージをしておくことで生活の変化に心や身体が驚くことなく対応することができるはずです。


お金との付き合い方

「投資をしろ!」とか、「財テクっていうのはね…」の話ではありません。


お金と付き合う上での必要最低限の知識を身につけておきましょう。

結論から言ってしまえば『生きていくのにどれくらいのお金がかかるのか』を知るということです。


ちなみに編集長の場合は入社して半年後に初めての一人暮らしをすることになったのですが、様々な失敗をしてきました。

失敗の数々はこちらで記事にしています。

何も知らないで始めたからたくさん痛い目見てきたよ

洒落になりませんね(笑)


社会人になるということは自由が与えられる分、自己責任が求められるようになるのです

これはお金に関しても同様です。何に使うかは全て自己責任。

社会人になると良くも悪くも何にお金を使うかに制限がありません。


そのため、必要なお金は何で、使えるお金は何かを知ることがとても大切です。

まずはこれを知ることが美容師として、というよりは社会人として自立をするために必須な要素です。


一人暮らしは毎月◯円かかる

データをもとに、どれほどのお金がかかるかイメージができるようにしておきましょう。


大前提として…
アシスタントの給与は平均月給では14万円~18万円前後、年収に直すと200万円ほどです。

雇用形態にもよりますが、この金額がまるまる貰えるわけではなく、控除(引かれるお金)があります。


この辺りは細かく説明しないといけないので、別記事で書いてますのでよろしければご覧ください。


固定費

まずは必ず絶対にかかるお金、固定費からみていきましょう。

固定費とは家賃、水道光熱費のことをさします。

賃貸を借りた段階で最低限かかる費用で、毎月の支出が大幅に変動しないのが特徴です。

実際どれくらいかかるのか見ていきましょう。


家賃

参考:国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」

この辺りを見る限り、年収200万円の場合の家賃目安は5万円弱ほどといえるでしょう。

住むエリアによっても家賃相場はかなり変動してきますが、収入に対しておよそ20%ほどで検討をする人が多いようです。


水道光熱費、通信費

水道光熱費とは電気、ガスなどの生活のために必要なエネルギーを購入するためにかかる費用+水道料金を含めたもののことです。

通信費はスマホ代やwifi代などをイメージしてもらえるといいでしょう。

ここで一つの発想が思い浮かびます。

明かりもつけず、水も出さず、火も使わなければタダじゃない…?

残念ながらそれは違います。

水道光熱費は使用量とは無関係に、一定額の基本料金を支払わなければなりません

もちろん節約をすることはできますが、0円で支出を抑えることは出来ないですので覚えておきましょう。


以上の項目が毎月かかる固定費と考えるといいでしょう。

変動費

毎月変わる生活費である食費(外食も含む)、娯楽代や服代などを変動費といいます。


特に食費は、自炊派、外食派や、新忘年会など人と会う機会が多い月によって変動したり、男女によっても差が生じる支出です。

食費の理想は手取りの15%前後と言われているので、仮に手取りが15万円だったとすると…。

150,000×0.15=¥22,500となります。


それ以外にも遊ぶお金や特に美容師の場合は、制服支給等がない場合服代がかかったりします。

まとめるとこのようになります。


統計データをもとにした毎月の支出

総務省 2020年家計調査「住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出(単身世帯)」より民営借家の項目をピックアップ

あくまで平均値をもとにしたデータとなっていますので、参考までに捉えておいてください。

実は生活をするのって意外とお金がかかります。


覚えておいてほしいお金のこと『リボ払い』

社会人になることでみなさんはもしかしたらクレジットカードを持ったりする人もいるでしょう。

最近はキャッシュレス化も進み、現金を使わずに買い物をするという機会も多くなってきたのではないでしょうか。

特に、クレジットカードの支払方法にはいくつかの種類があります。

ショッピング1回払いや分割払いのほかに、リボ払い(ショッピングリボ払い)という方法もあります。

リボ払いは、テレビCMなどでもよくアピールされている支払方法となっていますが、具体的にどのようなしくみなのか詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。


リボ払いとは、リボルビング払いの略で、欧米で一般的に利用されているクレジットカードの支払方法です。
リボ払いのしくみは、毎月の支払額を一定の金額に固定して、金利とともに返済していくというものです。よく似た支払方法に分割払いというものがありますが、こちらは支払回数を決めて支払うというしくみになっています
リボ払いは、1回払いや分割払いとは異なり、高額商品を購入した場合でも、毎月の返済額は一定になるため、手もとにまとまったお金がないという場合でも支払いができるという特徴があります。ただし、利息が発生するため、リボ払いを利用しすぎると、支払い総額が高額になるケースがあります。

https://www.jcb.co.jp


これだけ見てみるとものすごく便利な支払い方法だと思いますよね?

高い買い物をしても、まとまった支払いをせず毎月コツコツと返していけばいいんですからね。

ただこれにはちょっとした落とし穴が存在します。


それは、リボ払いは金利がかかるということです。

10万円の買い物をリボ払いにして10万円をコツコツと返していけばいいのではありません。

例えば、リボ払いの金利が「15%」のカードで10万円を利用した場合、最初の30日間で発生する金利手数料は1,233円になります。

この場合、毎月の返済額が5,000円だったとすると、3,767円が利用残高の支払いに充てられるわけです。

そう、減らないんですよ。


ちなみに僕はこれを知らずに「とりあえずお金に困ったらリボ払い!」にしていたので気がついたら金利が膨れ上がっていてめちゃくちゃ苦労しました…笑

毎月支払いしているつもりでも全然終わらないんですよ。


絶対にリボ払いはやらない方がいい!とまでは言いませんがこの言葉を送りたいと思います。

ご利用は計画的に

必要なところに必要なお金をかけることができる感覚は早めに身につけることをお勧めします。


貯金の考え方

支出の話はこれまでしてきましたが、いかにお金を貯めていくかを最後に解説していきます。

お金が貯まる仕組みはシンプルで、「収入-支出=貯蓄」です。

「投資をしろ」とか「若いうちはそんなの考えないでいい」とかさまざまな見解があるかとは思います。

今回はなにかあった時に困らない程度のお金を残しておく程度の考え方をお伝えをしていきます。


銀行口座を使い分ける

銀行口座を目的別に使い分けると、お金の管理がしやすくなります。​​

例えば

  • 給与が振り込まれる口座(生活費の支払いなどに使う)
  • 貯金用の口座
  • 緊急出費用の口座

一つの口座に全てをまとめていると、どこまでが使えるお金かわからなくなってしまいがちですが、上記のように分けることで、「使ってもいいお金」と「手をつけてはいけないお金」の区別ができるようになります。

「気づいたら貯金に回せるお金がなくなっていた」というようなことを防ぐことができるのでオススメです。


固定費を安くする

支出のメイン(家賃と水道光熱費などの固定費)を見直すという考え方です。

特に最初の賃貸を借りる際は「大きいリビングにバストイレ別で独立洗面台があってキッチンも広々…」なんてことを想像しがちです。

収入のイメージができることで家賃(収入の20%程度)をある程度抑えながら検討してみるのも1つの手でしょう。

また、水道光熱費も節約術などは色々ありますが電力、ガスの自由化に伴いお得にプランを組むことができるようにもなりました。

  • 家賃の検討(駅までの距離を少し遠くするなど何を妥協できるか)
  • 電気やガスプランの検討

ほぼ同じ条件でも固定費を抑えながら生活をすることは貯蓄をするために必要なポイントになります。



収入ー貯蓄=支出

収入から貯蓄額を引いた残りの額で支出を考えるという方法です。

銀行口座を分ける考え方と似ていますが、毎月貯金額を決めておくことで毎月の貯金額が安定し、思うように貯蓄ができるようになります。

もちろん、あらかじめ決めておいたお金を使ってしまわないよう、しっかりルールを守る必要がありますが、確実にお金を貯められる方法のひとつです。


準備はできた?

いかがでしたでしょうか?

学生から社会人になることで大きく変化するお金にまつわる内容を紹介させていただきました。

シリーズ化しながら、社会人までの準備がスムーズに行えるよう皆さんのサポートをしていきます。


さあ、間もなく始まる美容師の第一歩、いいスタートを切れるよう準備していきましょう!

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