TOOL MAGAZINE編集長のくらたです。
「くらたって誰?」自己紹介作りました。
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前回からだいぶ経ってしまいましたが前回はこちら。
美容師生活1年目の軌跡を辿りましたね。
何度もお伝えしてます、自慢でもなんでもないですが僕、アシスタント期間を7年過ごしています。
その理由を掻い摘んでお伝えをするこのシリーズ。
今回は今の会社に就職するまでの話をしていきましょう。
今回はスタイリストになってから今のサロンに転職するまでのお話。
時代は7年前ほど、当時のトピックスとしては
- 笑っていいとも放送終了
- 消費税が5%→8%へ
- アナと雪の女王
もう7年前、あっという間すぎる。
独立したい野望から生まれた焦り
美容師になる=いつかは自分の店を持つ
10年前まではこの考えが当たり前でした。
フリーランスという働き方もない、業務委託が少し出てきたくらいだったかと思います。
当時は大半の人が「アシスタント→スタイリスト→独立」のステップを踏んでいたはずです。
(役職はさておき)
僕はと言えば、会社の規定のカリキュラムを進め、前サロンでは3年ほどでJr.スタイリストに、半年後にスタイリストに昇格を果たしていました。
まあアシスタントとしては順調だったのではないかと思います。
嘘嘘、全くそんなことはないです。以下例
・月一の勉強会サボってパチンコうちに行ったり(お前が悪い)
・その罰として1000本巻一日中させられたり(お前が悪い)
・営業中立ったまま居眠りしてバックルームでボッコボコにされたり(お前が悪い)
もうお分かりですね?はい、優等生とは程遠いアシスタント生活を送っていました。
そんな僕も美容師になったからには「自分の店を持つ」ことを野望に抱きながら美容師生活を続けていたわけです。
違和感に気づいたのは、スタイリストになってすぐでした。
当時働いていたサロンはショッピングモールの中にあるサロンで、予約制ではなく担当という概念もないシステムでした。
サロンの立地のみで集客が出来るというとても画期的な方法であったと思います。
担当制を導入しなかったのも「お店のファンになってもらう」「買い物のついでに髪が切れる」ような仕組みだからだと今では思っています。
実際これってすごいことで、店舗を経営するにあたって(お前してないやんとかやめて)美容室というのは人に依存をせざるを得ない仕組みな訳です。
要は、スタイリストが担当しているお客様というのは、そのスタイリストがどこかへ移動すると全員ではないにしろ何割かはそのスタイリストについていきます。
少なくとも店舗としては「失客」になってしまうわけですね。
なので「スタイリストのお客様」にしてしまうよりは「サロンのお客様」になっていただくことで人に依存することのない経営ができるのです。
その辺りを解消しているという点において、見習うことが多い経営スタイルだなと感じています。
話が逸れました、このようなシステムのやり方に当時の私は「自分のお客様の付け方がわからないで独立なんて言えないな」という焦りを抱えていました。
それもそのはず、簡単に言ってしまえば「あなたである必要がない」と言われてるようなものですから。
さらには自分で集客もできない状態にこのままではマズいとスタイリストになりたてながら思ってしまったわけです。
(本当は彼女と同棲するから住む場所を変えたいだけだったとは口が裂けても言えない…!)
ん?何か聞こえました?
私の転職活動
いざ転職を視野に入れてみるかとなった私ですが、そもそも大学時代から含めて就職活動というものを一度も通過しないでこの年を(当時27歳)を迎えてしまっていたのです。
一般企業の就活もままならなかったのに、専門職である美容師の就活なんて私からすれば「フェルマーの最終定理」を求めるくらい難題です。
通信制卒業の私には同世代という横の繋がりもなく、誰かに聞くことは出来ず数ヶ月路頭に迷っていました。
何を判断基準にすればいいかわからずひたすらサロン情報をスクロールする日々が続いた中でたまたま目に入ったのが
某求人サイトのエージェント(紹介事業)というものでした。
エージェントとは
Wikipediaより引用
企業に代わって有能な人材に転職の話を持ちかける個人や組織、および転職希望者に代わって企業と交渉する個人や組織。
要するに「あなたの希望を教えてくれればそれに合ったサロン紹介しますよ」ということです。
就職の「し」の字もわかない私からしたら暗闇をさまよう中での一筋の希望の光でした。
藁にもすがる思いで連絡をし、相談をすることに。
希望の条件とは
「あなたはどんな環境で働きたいですか?」
こんなことを言われてすんなり出てくる人はしっかりと明確な意思を持って活動をされている方です。
私はといえば
「え、どんな環境!?そっすね、いいところで働きたいです、デュフフ…!」
とかだったと思います笑
これにはカウンセリングとってくださった方も苦笑い。
条件!?何それ?状態からでしたが、親切にヒアリングをしてくださり
- 私が焦りを抱えている原因
- 将来どんな美容師になりたいのか
- 今抱えている不安
などを拙い言葉でなんとかかんとか出すことができました。
このときに失敗したこと
- 自身を俯瞰して「どのレベル」で美容師ができているのか把握をしていなかったこと
- 本当にやりたいことを明確にしないままとりあえず思うがままに担当さんに投げてしまったこと
今では求人サイトに限らず、探し方がいろいろありますね(InstagramやHPBなどなど)
いずれにせよ上の2点はできる限り明確にしておいた方がサロン探しはしやすくなりますよ(マジで)
なんとか出すことができた「働きたいサロンの条件」の中から出してくださった候補が確か5つほど。
なんか物件選びみたいでワクワクしていたのを覚えています。
出したくださった5つのサロンにそれぞれ見学に…すみません!行きませんでした!
実際行ったのは2つ、直感的に気になったAサロンと大学生の時に住んでた街にあった、たまたま名前を覚えているBサロン。
ここだけしか行きませんでした、一生懸命探してくれた担当さん本当にごめんなさい。
受けるサロン選びと入社試験
結果、どちらを受けたかというと「A社」を受けました。
それが今のサロンです。
直感というのはとても重要で「なんか良いな」という言語化できない感情が決め手になることは実際にありますよね。
最初に気になったものをひとまず置いて、一通り見てみたけど最終的に最初に戻ってくるファミレスのメニューみたいな。
結局、決めてとなるものは説明できないので何の役にも立たないのですがその直感を頼りに入社するサロンを選んだ私。
ちなみに入社試験は悲惨でしたよ。
サロンワークと面接をそれぞれやったのですが仕組みの違いに戸惑いあたふたするだけ。
顔だけは風格があるのであたかもできる風に見えてしまうのです。
なんとか採用をいただくことができたのですが、決め手となった理由は
「なんか一緒に酒の出るイメージが湧いたから」だそう
酒、飲んでてよかったー…笑
まとめ
というわけで今回の「僕の美容師の軌跡 第3話」いかがでしたでしょうか?
相変わらずの無益スタイルでお送りしています。
なんとか今のサロンに入社をすることができたのですが、ここからが地獄の始まりです。
それは次回「僕の美容師の軌跡 第4話」にて。
お楽しみにー!(楽しみにしてる人いる?)
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サロスクマガジン編集長
美容学生と美容師に取材を行っている
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