美容師を辞めて現在の働き方に至るまで

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こんにちは。ヨシダです。

美容師としてのサロンワーク経験を活かし、現在は「ダメージケア」に特化したヘアケアメーカーのインストラクターとして、美容師さんや美容ディーラーさんのサポートをする仕事をしています。

今回は、”TOOLMAGAZINE” ライター共通テーマ「現在の働き方に至るまで」について書いてみたいと思います。

僕は美容師を辞めて転職しています。

もしかしたらこの先、同じような道を辿る方がいらっしゃるかもしれませんので、自分の経験を通して少しでも参考になることがあれば幸いです。

過去の働き方

最初に就職した表参道のサロンで美容師としての基礎を学んだわけですが、先輩のお昼ご飯の買い出しやモデルハントなど、技術的なこと以外にも色々あるんだなーと全てを受け入れて頑張りました。

今なら「パワハラ」と言われるようなことも当たり前の時代だったので、とにかく技術以外に我慢とか忍耐が身についた時期でもありましたね。

スタイリストデビュー後は、とにかくサロンワーク漬けの日々。

当時の集客は雑誌撮影が主流でしたが、ご紹介でお客様もどんどん増えて、本当に毎日忙しかったです。

5年間勤めた後に退職し、某ヘアメイクさんが青山に出店するサロンの店長として移籍しました。

初めての管理職に戸惑いながらも、ここではヘアメイクさんのお仕事も間近で見ることができたし、何より芸能関係の方やプロ野球選手などのお客様も多いサロンだったので、色々と自分とは違う世界も知れて、貴重な経験となりました。

このサロンでは3年間お世話になり、ついに念願だった独立出店。

長いお付き合いのお客様がいましたので、なんの迷いもなく表参道に店を構えましたが、とにかく家賃が高いですから、今となってはそれが正解だったのかわかりません。

最初の数年は雇用助成金などを活用したり、売上も悪くなかったのでそれなりにやれていましたが、なんといっても激戦区。

徐々に厳しい戦いになってきました…。

*過去の働き方に関しては、こちらに詳しく書いてますので、よかったらご覧ください。

きっかけ

このままではいけない。もっとサロンの売りを前面に出していかなければ。

そう考えていた時、業界誌のmarcel(現:経営とサイエンス)に、ケミカルをわかりやすく解説した記事があり、それを読んで本当にスーッと頭に入ってきたんです。まさに目から鱗が落ちる思いでした。

それまでは、あまり興味がなかったケミカルの知識。

今思えば恐ろしいことですが、薬剤のことなんてなんとなく先輩に教えてもらった程度でお客様の施術をしてましたからね…。

その記事を監修した、工学博士でもあるメーカーの代表の方が、ちょうど翌週に東京でセミナーを開催するということで迷わず参加し、ディーラーさんにお願いをして名刺交換もさせて頂きました。

それ以降、博士の講習会には毎回参加し、とにかくもっと知りたいという気持ちで、楽しんで勉強してきました。

サロンワークでは、あきらかに仕上がりの質も上がり、何よりお客様の感動のレベルが数段上がった気がして本当に嬉しかったんです。

そんな思いが忘れられず、今でもこのメーカーのアイテムをもっと多くの方に知ってもらいたく、それらの商品に関わる仕事をさせて頂いています。

悩んだこと

独立して8年半やってきた自分のお店ですが、厳しい戦いの中で資金繰りにも限界を感じてきました。

傷が浅いうちに何とかすれば再起できると思いましたが、顧客やスタッフのことでかなり悩みました。

当時35歳でしたが、それまで毎日、目一杯のサロンワークをやりながら経営面の悩みも多く抱えて、精神的に疲れ果てていたんですよね…。

悩んだ末に出した結論は、サロンの譲渡と転職。

閉店してテナントを明け渡すにもお金はかかるし、スタッフやお客様には出来る限り迷惑をかけたくなかった。

これが簡単には決まらなかったのですが、縁あってご連絡頂いた、当時は珍しかったシェアサロンの経営者様と面談させて頂き、スタッフとお客様を引き継いで頂く条件で造作譲渡が決まりました。

当時を思い出すといつも感じるのですが、お店を出す時より辞める時の方が精神的に何倍もキツいです。

今だからハッキリと言えることは、経営者としての自覚と責任が足りなかったですね。

ターニングポイント

再起をかけた転職先は、自分が薬剤について勉強するきっかけとなったヘアケアメーカーでした。

とはいえ、自分は科学者ではないので、サロンワークでずっと使用してきた経験を活かし、研究開発部で商品の検証業務をしていました。

ただ、その世界しか知らないのもこの先どうかと思い、知見を広げる意味で美容ディーラーに転職し、様々なメーカー様と関わりながら、ヘアケアマイスターの講師や、オーガニックブランドのセールスプリーチャーとして講習業務を行なってきました。

1番しんどかったのは新規開拓営業ですね。これは経験しないと絶対にわからない!

今現在の状態

そんな感じで、営業的な現場経験を積み重ねたのち、再び前職のメーカー関係者からのオファーで、インストラクターとしての活動を始めることになりました。

現在は会社を設立して、正式にメーカーとの特約店契約を締結させて頂き、販売代理店様と導入サロン様のサポートをしています。

臨店講習などでサロンに出向きますので、基本的に出張が多い仕事ですが、コロナ渦でリモートワークが推奨される前から、サロンに訪問する業務以外は、PCがあればどこでも仕事ができるように環境整備してきたので、最低限のことはできています。

まとめ

いろんなことがありましたが、嬉しかったことも苦しかったことも、全てが今となっては貴重な財産だと思っています。

これだけは言えますが、経験上、どんなに仕事が好調でも、数年に一回は悪い波がきます。

でも、その時に諦めずに逆境を跳ね除けることができれば必ず飛躍できるので、とにかく自分を信じましょう。

理不尽に感じることや、心の底から悔しい気持ちになることが必ず起こります。

それでも決して腐らず前を向いて進んでいくしかないんです。

コロナで世界的に厳しい状況が続いてますが、今の時代にどれだけ自分が対応できているか、今一度よく考えることができました。

「小さくても強い会社にしたい」

そんな想いで仕事に取り組んでいます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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