「美容専門学校ってたくさんあるけど、違いがよくわからない!近いところで探せばいいの?」
こんなことをお考えの美容師を目指すみなさん!
わかる。
というわけで今回はみなさんが美容学校選びをする際に「そうそう、こういうところ知りたかったんだよね!」みたいな痒いところに手がとどく企画をお送りいたします。
題して…
【美容師がいく!1日学校体験】
ということで、ガチンコのレポートをお届けしていきます!
今回の潜入先は、住田美容専門学校さんにお邪魔させていただきますー!
住田美容専門学校(以下 ”住田”)が打ち出している学校の特徴は大きく4つ。
- 少人数制ならではの本気のサポート
- 有名サロンと再開発の渋谷の中心で感度が磨ける
- 個の時代を見据えた自己プロデュース力の養成
- 国家試験のためだけでない、美容家本来の教育
美容師が潜入して、学校の特色を「みて・ふれて・かんじて」きたものを皆さんにお届けしていきます!
少しでも学校選びの際に参考になってくれたら嬉しいですので、皆さんよろしくお願いいたします!
学生さんを取材させてもらった記事はこちら
それでは早速いってみましょう!
学校へ潜入!
というわけで、今回の潜入先【住田美容専門学校】に到着しました。
制服に着替えて準備完了です。
制服に袖を通すことなんてもう一生ないと思っていたので、ニッコニコしていると今日一緒に回ってくださる先生がいらっしゃいました!
小川 雄大先生
技術部主任
就職担当
トンデモ企画ですが今日は一日よろしくお願いします!
どうです?制服いけそうじゃないですか???
今日はよろしくお願いします。
制服、アリかと思ったんですが微妙に馴染みそうなラインなので脱ぎましょうか。
あ、はい。
今回は特別に私服で体験をさせていただきます!
普段の学校生活は基本的に制服を着用しており、授業で指示がある場合(撮影授業など)は私服で授業を受けることもあるそう。
ちなみに住田の制服はこのような感じになっていて、横腹のところあたりにボタンが付いているのでサイズの微調整がしやすいぞ!
HRに参加
早速クラスの中を覗いていきましょう。
授業が始まる前に、まずはホームルームからお邪魔していきます。
今日の1日の流れを担任の先生が共有しています。
朝の会なんてずいぶん経験してないので懐かしい気持ちになります。
ちなみに住田は1コマ90分制となっており、理由を伺ったところ…
技術を行っていると45分間ですと、技術展示で教えて学生が実際に行う時間が少なく、すぐに授業時間を終了してしまうので…。
教わる→実践するを行うことができるように、90分間を1コマにし続けて技術を行うようにしています。
そう、座って聞いてる45分は長いのに、技術をやっているとあっという間。
せっかく教わったのに実践するまで時間が空いてしまうと、思い出すところからスタートしないといけないですもんね。
今回は様々な授業を見せてもらうために合間でクラスの移動をしています。
国家試験課題【オールウェーブ】
HRが終わると、早速授業の準備を開始していきます。
美容科の1コマ目は【オールウェーブ】の実習授業から。
「そもそもオールウェーブって何???」という方はぜひこちらをご覧ください。
ざっくり説明すると”昔のパーマのかけ方”のこと。
今はロッドを使用して髪に巻き付ける方法が主流になってますが、パーマの原点となるような技術ということですね。
様々な美容の技術の基本が詰まってる美容師国家試験課題の一つで、美容学校に通うとほぼ全ての学校でこの技術を学ぶことになります。
というわけで、僕も一緒に授業に参加させていただきました!
住田では2年生になると、このオールウェーブの授業がスタートするそうです。
ということは、まだまだ習い始め。
一方僕は美容学校を卒業してから十数年、あまりに久しぶりすぎますが、これはいい勝負になるのでは…???
生徒はみんな順調に進めていきます。
国家試験課題は技術はもちろんですが、衛生面も試験の評価対象になるので(汚れがひどかったりすると一発不合格になる可能性もある)やはりテーブル周りは非常にキレイ!
まだまだ初歩のウェーブの作成段階になりますが、試験が近づいてくるとこんなクオリティーまで作り込むことができます。
一方僕はというと…。
絶賛フリーズ中、完全に忘れてます。
そもそも持ってるコームが全然違う用途のやつなんですよね。
「美容師としてちょっと先輩面してやろう」だなんて思ってましたが1mmも思い出せません。
先生、すみません。
完全に忘れてます僕。
大丈夫です。
みんなここからスタートしてますから、少しずつやっていきましょう。
住田の授業の特徴としては
- 60人クラスで常に2〜3人の先生がついて指導に当たってくれている
- インカムマイクを利用して教室から遠い席でもしっかり声が届くようになっている
1学年1クラスの少人数編成になっているので「わからないところがあるけど、先生が回ってこない…!」なんて確率はかなり低いんじゃないでしょうか?
『美容学校に通う=美容師国家試験を取得する』といっても過言ではありません。
2年間の学生生活の多くの時間を試験取得のために費やすことになりますが、どんな環境で教わるか?はとっても大事。
特に国家試験課題に関しては、合格基準があるためどこの学校も同じゴールを目指すことになりますが、システムや文化的なところで大きく違いは出てきそうですね。
【美容師免許メイク&ネイルコース】でネイル体験
教室を移動してネイル実習を行なっている教室にやってきました。
美容学校に通っていたとはいえ、僕自身はネイルを教わってこなかったのでほぼ初体験に近い状態!
早速覗いていきましょう!
今日の授業はチップを使用した【ネイルの長さだし】の授業。
相モデル(※)で交代しながら規定のタイムに入るように測っていました。
※相モデル:生徒同士が互いにモデルになりあって技術をやり合うこと。美容師の練習ではよくある光景です
これは【ネイリスト技能検定(通称:ネイル検定)】と呼ばれる試験の課題の練習中です。
美容学校に通っていると、この検定は比較的持っている生徒が多いイメージです。
さて、僕は何をしているかというと…。
ネイルケアをしてもらっています。
爪を切る以外のケアなんて今までしたことないので、全く知らなかったんですが、ネイルケアって作業工程数めっちゃ多いんですね。
- 長さを整える
- 軟化剤を塗ってふやかす
- 甘皮を押し上げてニッパーで除去する
- ファイル(やすり)で表面を磨く
- 爪の油分を除去する
みるみるうちに僕の爪がキレイになっていくのがわかります。
20分後に出来上がったのがこちら。
やかましい顔しててすみません。ちゃんとネイルの方を見てあげてください。
今まで見たことのないようなツヤを僕の爪が放っています。
ネイルケアは覚えておくと、友達にやってあげられるスキルになりそうですね。
ちなみにメイク&ネイルコースでは今回のネイルの授業の他にも…
- 国家試験演習
- 色彩学
- 撮影
- 卒業制作
- 対人コミュニケーション
- メイクアップ
などがあるので、オープンキャンパスでチェックしてみてくださいねー!
住田の醍醐味の一つ【撮影授業】
さて、住田の真骨頂の一つ【撮影授業】です。
特に美容師は撮影と密接に関わっている職業で、例えば皆さんもSNSなどで美容師さんが投稿しているスタイルを見たことがあると思いますが、良い写真を撮るにはコツがいります。
それを学生のうちに学べるなんてめちゃくちゃありがたいな。
今回は1年生の授業に潜入してきました。
今日の授業内容は相モデルでスマホを使用してお互いを撮影をしあうという授業。
まずは座学で光の向きが撮影にどのような役割を担っているか?を解説してもらってます。
光の当たり方が『正面・サイド・逆光』によって作品が柔らかくなったり、硬くなったりと与える印象大きく変わるんですね。
作品の撮影に限らず、フラッと撮るときでもめちゃくちゃ使えるテクニックなので、ぜひ皆さんも覚えといてくださいねー!
座学が終わると、生徒たちは授業で教わったことを実践してみてます。
スタジオが学校の中にあるので、授業内に限らず作品を撮ったりできるのも魅力的ですよね。
打ち合わせでお邪魔させてもらったときも、生徒たちが自分たちで撮影をしていて、先生がアドバイスをしているのをチラッと見えましたが、気軽にチャレンジができるのはすごくいい環境だなと思います。
なにより、みんなが楽しそうに作品づくりをしているのが非常に印象的でした。
多分ですが、住田の生徒さんたちは何かをつくるのが大好きなんだろうなー!
撮影は美容師になってからでも勉強することはできるますが、学生生活でスキルを身につけられたり「撮影ってこんな感じでやるよね」がわかってるとできる仕事の幅が格段に変わるはず!
美容師になったら必須!【シャンプー】
さあさあ、紹介していことは盛りだくさんです。
続いては美容師になったら必須のスキル【シャンプー】の授業を覗かせてもらいます。
みなさんも美容室に行ったときに必ずといっていいほどシャンプーって受けますよね?何気なくやってるように感じるかもしれませんが、実はすごく難しいスキルなんです。
というわけで体験してきます。
キャリア十数年のシャンプースキルを持っているので、少しでも気になることがあったらビシバシ指導してきます!
えっと…めちゃくちゃ上手です。忖度してないですよ?本当に。
僕なんか最初に教わったときなんて、先輩の服をビショビショにしたり、フロア一帯を水浸しにして激怒されてりしていたのに、そんな不安は1mmもありませんでした。
スキルは大事ですが、それ以上に「一生懸命さ」が指先からよく伝わるシャンプーでした。
ここすごく大事なんです。
残り時間を少し使って、お礼シャンプーをさせてもらいました。
美容師になったらほとんどの人が最初に覚えることになるスキル、せっかくならお客様に「気持ちいい」って言ってもらえたら嬉しいですよね!
これにて午前の授業は終了!
次ページでは美容学生のランチに潜入したり、普段あまり見ることのできない美容学生の放課後の過ごし方などをレポートしていきます。
サロスクマガジン編集長
美容学生と美容師に取材を行っている
本職は美容師
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